◆歯科助手になるまでの職歴

天宮:当時付き合っていた彼氏との関係を続けるか、大学を続けるかどっちかにしろっていう、よくわからない選択肢を学費を出してくれた叔母夫婦に出されてたんです。でも、私がすごい一途なタイプなので、初めて付き合った人とずっと付き合うのが叔母夫婦としては嫌だったらしくて。
――逆の貞操観念ですね。
天宮:支配的な叔母だったんです。だから、私は言うことを聞かずに大学を辞めて、声優にもなりたかったので、声優の養成所に1年通ったんです。そこでまた違う彼氏ができて、声優の夢よりも彼氏の方がいいってなり、声優も諦めちゃいました。
――それは男性依存症みたいなものがあるんですか?
天宮:好きになったらその人しか見えなくなっちゃうところもあるから、多分そうなのかもしれないです。普通の人よりも一途になりがちかもしれないです。
――ちなみに彼氏は普通の人が多い? ちょっと危ない人が多い?
天宮:普通の人でした。どちらかというといつでも連絡がついたり、あまり交友関係が広くない人の方が一緒にいてくれる確率が高いので、そういう地味な人を選びがちかも(笑)。
――声優養成所退所後は何をしていたんですか?
天宮:その声優養成所に行った後に、ハローワークに行ったら、実家の近くに歯科助手の募集があったので申し込んで、正社員で7、8年ぐらい勤めました。歯科助手になる前はコンビニ店員、回転寿司店員、飲食店店員、印刷会社派遣、運送会社の倉庫で仕分け、保育園、あとはオナクラと様々な業種を経験しました。
――そもそも子どもの頃の夢は?
天宮:子どもの頃の夢は特になかったんです。働くよりも結婚をしているイメージが強かったですね。でも意外と結婚って難しいんだなと思って、働かざるを得なくてやってるわけです(笑)。
――いろんなバイトをやっていたのは金銭的な面ですか?
天宮:そうですね。オナクラで働いたのは後半で、それまでは風俗の選択肢が特になかったんですよ。でも、数年前に50万円もする猫を買ったので、返済のためにオナクラで働きました(笑)。
――数々のバイト時代、天宮さんは可愛いので変な客はいませんでしたか?
天宮:当時はアイドルみたいなキャラでやってないから、変な人はいませんでした。歯科助手もおじいちゃん、おばあちゃん、お子さんという世代が多く来るような歯科医院だったので、若い世代の人とは出会いもなかったです。研修医の先生が来たとき、性的なノリが合えば、診察後にセックスをしたことはありましたけど、それも別に真剣交際ではないので、気まぐれみたいな感じでした。
――歯科助手をやりながらソフト・オン・デマンドが作った飲食店のアイドル「生中野女子~ナマジョ~」に加入したんですよね。それはどういういきさつですか?
天宮:歯科助手時代、秋葉原にある有名なコンカフェで土日限定で働いていたんです。そのコンカフェはすごく清い世界だから、エロい話しをしちゃいけないんですけど、私は怒られながらもエロい話をしていたんです(笑)。その近くにソフト・オン・デマンドが経営する女子社員酒場ができて、コンカフェを辞めた後に応募しました。セクシー女優じゃなくても働けるって書いてあったんです。
――エッチなDVDは割と観ていたんですか?
天宮:エッチなDVDは昔から観ていたので、好きなソフト・オン・デマンドが経営する飲食店で働けて嬉しかったです。
――好きなセクシー女優はいたんですか?
天宮:葵つかささんが好きでした。
――ご自身はセクシー女優になろうとは思わなかった?
天宮:セクシー女優という仕事にはあまり憧れはなくて、作られた演技の世界よりも、自分でやるならプライベートなハメ撮りを撮るほうが好きなんです。だからセクシー女優にはなりたくなくて、観る方が楽しいし、おかずとして消耗する方が好きなんです。
――ソフト・オン・デマンドの飲食店で働いていると、そのうちセクシー女優としてデビューするんじゃないかと勘違いする人もいませんでしたか?
天宮:「セクシー女優になったら、どう?」と言われることもなかったです。いまは女優さんがものすごい飽和状態じゃないですか。仕事に困ってる女優さんも多いし、1回セクシー女優として裸になると、その後の仕事の幅も限られてきますよね。
――クレバーですね。
天宮:だから、私みたいな裸を出してないエロい一般人の方が希少価値があるし、仕事も来やすいからおすすめだよって、所属事務所のマネージャーにも言われるんです。
◆ソフト・オン・デマンドとの出会い
――そのソフト・オン・デマンドが経営していた飲食店のアイドル「生中野女子~ナマジョ~」結成のきっかけは?
天宮:当時、ソフト・オン・デマンドが本社ビル1階で飲食店を経営していたんです。そこにはセクシー女優も勤めていて、それをサポートする形で私も働いていたんです。そういうサポートメンバーが増えてきて、割と人気だけど、タレント化していない惜しいポジションだったので、社員の方がグループ名をつけてくれたんです。その社員が電撃ネットワークさんが好きなので、アイドルではなくて、そういうパフォーマンスをするようなエロい集団を作りたくて「生中野女子~ナマジョ~」を結成したんです。
――イベントもいろいろとやっていました。初めて表舞台に立ったときはどうでしたか?
天宮:そもそも、人の前に立つのがそんなに好きじゃないというか、得意ではなかったんです。でも歌は好きで得意だから、やってもいいんじゃないかなと思って続けました。「生中野女子~ナマジョ~」は現在、1年に1回くらいしか活動していないんですけど、一応まだ存在はしています。
――ライブ中にステージ上から穿いていた下着を投げるパフォーマンスもやっていました。
天宮:できればエロいことしかしたくないので全然やりたい派でした(笑)。
――当時のツイッターでもバズりましたが、歯科助手時代にその活動がバレたんですか?
天宮:バレたというか、そもそも「生中野女子~ナマジョ~」の活動は隠してもなかったんです。隠してやましいことをしているつもりもないから、歯科医院の院長にもソフト・オン・デマンドの飲食店で働いていることは伝えていました。でも、別の案件でX(当時のツイッター)に、セフレとのエッチ後の写真を投稿したんです。フォロワー数も伸びていたので、すごく拡散もされ、院長の奥さんに知られてしまったらしく「あの子は辞めさせた方がいい」みたいな空気になったようで、辞めさせられてしまったんです。
――「生中野女子~ナマジョ~」の活動ではなくて、プライベートの「事後」ツイートが原因でしたか。当時は話題になりましたよね。
天宮:セクシー女優もやっていない一般人の私が、セフレを公言するのが珍しかったんです。
――その歯科助手を辞める辞めないとなったときは揉めたんですか?
天宮:揉めましたね。1か月後に辞めてくださいではなく、すぐに解雇を言い渡されたので、ちゃんと不当解雇で労働裁判にかけました。
――それは大事な権利です。
天宮:結果的には解決金で決着しました。
――普通の人は裁判が面倒なので、指示に従っちゃいますよね。どうしてそこまで闘ったんですか?
天宮:なあなあにするのがすごい嫌いなタイプの性格で、白黒はっきりつけたいタイプなんです。不当解雇はよくないし、今後もそれが当たり前にされては困るので、けじめをつけるためにやりました。
――裁判は長期化しましたか?
天宮:半年以上はかかったかな。やっぱりエロい仕事をしているだけで、裁判的にハンディキャップになるらしくて、慰謝料は取れなかったんですけど、解決金でどうですかという形に落ち着いたんです。
――弁護費用はどうしたんですか?
天宮:着手金ゼロの成功報酬の弁護士さんにお願いしましたし、マイナスにはならなかったので、裁判をしていい結果にはなりましたね。
――裁判をした結果、反響はありましたか?
天宮:白黒はっきりさせたいってスタイルが好きなファンからしたら、「みすずちゃんすごいね」って言われたり、YouTuberから「裁判結果がどうなったか知りたいので動画を撮らせてください」と声がかかったりしました。自分ではやってよかったです。大事な話をするときは録音をするとか、自分を守る手段を知りました。

