フィリピン株「バリュエーショントラップ」脱却の号砲…2026年、歴史的割安水準からの「再参入」の好機か?

フィリピン株「バリュエーショントラップ」脱却の号砲…2026年、歴史的割安水準からの「再参入」の好機か?

収益成長が主導するシナリオ

ABキャピタルは、2026年のPSEiターゲットを「6,700ポイント」と設定しています。特筆すべきは、この目標値が「PERの拡大(期待先行の上昇)」を一切想定していない保守的なものである点です。 この目標は、2026年の予想EPS(1株当たり利益)成長率10.3%のみに基づいて算出されています。つまり、市場の評価尺度(PER)が現在の低水準のままでも、企業の稼ぐ力が回復すれば自然と到達できる数字なのです。

今後、外国人投資家が回帰し、PERが歴史的な平均値へ正常化(リレーティング)すれば、指数はさらなる上振れポテンシャルを秘めています。

2026年の投資戦略…質と感応度で選ぶ

2026年の市場は、すべての銘柄が一斉に上昇するわけではありません。投資家は「収益の質」「財務の健全性」「利下げへの感応度」を軸に、銘柄を厳選する必要があります。

【注目のセクター&企業】

■銀行セクター

利下げ局面でも、強固な資本と効率経営で高い自己資本利益率(ROE)を維持できる企業が選好されます。国内最大手BDOユニバンクや、保守的経営で知られるBPIはその代表格です。

■公共事業・インフラ

安定したキャッシュフローと配当利回りが、金利低下局面で債券の代替資産として輝きを放ちます。電力大手アボイティス・パワーや、上水道のマニラ・ウォーターが有力な選択肢です。

■生活必需品・消費

インフレ沈静化による購買力の回復は、消費関連への追い風となります。外食のジョリビー、小売大手のピュアゴールド、食品加工のセンチュリー・パフィック・フード等のリーダー企業は恩恵を直接享受するでしょう。

■通信・物流・持株会社

デジタル化を背景に成長するコンバージICTや、港湾管理で世界的なICTSIも高い成長性が期待されます。また、経済を象徴する巨大財閥SMインベストメンツは、市場全体のリバウンドを取り込む上で不可欠な銘柄です。

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