親が子どもに仕送りする際に気をつける3つのポイント
【画像出典元】「stock.adobe.com/Victor」
親から子への仕送りは単に生活を支えるだけでなく、「金銭管理のトレーニング」という側面があることも意識しましょう。Hさんもお子さんの一人暮らしを金銭面での「自立」と考え、しっかりと金銭管理ができるよう見守っていきましょう。
仕送りのルールを明確に
「足りなくなったらその都度送る」方法では、お子さんが収支を管理する能力を育む機会を奪ってしまいます。支出の予算を貯め、収入の範囲で生活をする習慣をつけることが大切になります。
・定額・定日送金:毎月決まった日に決まった額を送ることで、「1カ月の予算」を意識できるようにします。
・内訳の共有:住居費、光熱費、食費、自由に使えるお金などについて大まかな内訳を親子で事前に話し合っておくことで使い過ぎた際の原因を特定しやすくなります。
・臨時の出費について:帰省費用などの出費にどう対応するか(仕送りから出すのか、別途相談するのか)を決めておくと安心です。
「クレジットカード」と「リボ払い」の確認
大学生になると自分名義のカードが作れますが、カードがトラブルの入り口となることもあります。カードの利用について事前に話し合っておきましょう。
・リボ払いの禁止:
「クレジットカード払いは借金と同じ」という認識を徹底しましょう。「月々の支払いが安くなる」という点だけでリボ払いにしてしまうと、リボ払いは、利用残高に対して手数料がかかるため、支払総額が高くなります。また返済期間が長期化しやすく、借金をしている感覚が薄れがちです。
・利用明細のチェック習慣:
「毎月必ず明細を確認している?」と声をかけるだけで、不正利用やサブスクの解約忘れに気づきやすくなります。
銀行口座の管理の確認
・口座の貸し借りは「犯罪」:
「口座を貸すだけでお小遣いがもらえる」という誘いには絶対に乗らないよう伝えてください。たとえ友人相手でも、通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングのID・パスワードなどを他人に譲渡・貸与・売買する行為は、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に基づき禁止されています。全銀行口座が凍結されるリスクや個人情報が悪用される危険があります。
・ネットバンキングの活用:
振込手数料を抑えるためだけでなく、送金がスムーズに行えるよう、親子で使い勝手の良い銀行をそろえるなど準備をしておきましょう。
例えば「ことら送金」は、対応している銀行やアプリであれば10万円までは無料で送金が可能です。 銀行振込でかかる手数料を気にすることなく個人間で手軽にお金をやりとりすることができます。
家計管理についてのアドバイス
住宅ローンを抱え、大学の教育費、仕送りスタートとなると、これからの支出の増加が気になると思います。お子さんが進学されることで食費、水道光熱費、通信費、教育費、レジャー費用等の費目がこれから変化すると思います。雑費の内容も確認し、無駄な支出がないか再度確認をしてみましょう。
親元を離れ学生生活をスタートするお子さんを、新生活とともに「金銭管理のトレーニング」が始まるという意識を持って、送り出していただくのも良いと思います。
大切なのはお金や困ったことについて「話しやすい関係」を維持することだと思います。「困った時や万が一トラブルにあっても、すぐに親に相談すればなんとかなる」という安心感を持たせておきたいものです。新生活をスタートして、いろいろなことに気づきながら学んでいくことも多いと思います。悩んだり困ったりした場合は相談の窓口「消費者ホットライン」全国統一の電話番号「188」(いやや)もご活用ください。