
目、鼻、のど…など花粉により感じるさまざまなトラブル。なかでも近年、その影響は「肌」にも感じる人が増えています。よしき銀座クリニック 院長、皮膚科医の吉木信子先生にお話を伺いました。
2026年春の花粉飛散量は、平年比130%(※)予想!

ウェザーニュースによると、2026年春の花粉飛散量は、全国平均で平年比130%という予想。スギ花粉の本格的な飛散時期は、九州、中国・四国、東海、関東で2月中旬~3月中旬、近畿では2月下旬~3月下旬。早ければ1月中に予兆を感じ始めるという人も。花粉症の人にとってはつらい時期に入ります。
花粉症と言えば、目のかゆみ、くしゃみや鼻みず、鼻づまり、のどの不快感など、目、鼻、のどへの影響が思い浮かぶものですが、近年は、肌トラブルにも注意が必要。花粉が皮膚に付着することで引き起こされるアレルギー性の皮膚炎症は、「花粉皮膚炎」と呼ばれ、くしゃみや鼻づまりなどを感じていない人も発症することがあるそう。「花粉の時期になると、なぜか肌のかゆみや湿疹が現れる、まぶたや目のまわりが赤くなる……」。そんな変化を感じるようなら、花粉皮膚炎かもしれません。
※平年=2016年~2025年の平均。予想は2025年12月3日にウェザーニュースによる発表時点
花粉皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下が原因に

花粉皮膚炎の対策は、冬の寒い時期から行うことが必要、と吉木先生。そのワケを教えていただきました。
「花粉皮膚炎の発症は、バリア機能が低下した肌が外部刺激に弱くなっているからだと考えられます。バリア機能には、花粉などのアレルゲンや細菌などの侵入を防いだり、紫外線などの外部刺激から肌を守る役割があります。とくに冬は、乾燥した空気によって肌のうるおいが奪われて乾燥し、バリア機能が低下した状態になっています。そこに花粉による刺激が加わることにより、免疫反応が起こり、肌にかゆみや発疹が現れるのです。花粉皮膚炎を防ぐためには、冬の間から肌の乾燥対策を行うことが必要です」
また、花粉が多く飛散する時期は、花粉の影響をなるべく抑える工夫をすることも大切です。花粉の時期は、できるだけ花粉が肌に付かないよう、外出時にはマスクやメガネ、帽子を活用しましょう。また、花粉が付着しやすい毛織物のセーターやコートなどは避け、花粉を払い落としやすい、表面がサラっとした生地の衣服を選ぶのが賢明。
帰宅後は室内に入る前に、衣服や髪の毛などに付いた花粉をよく払い落とします。さらに、顔に付着した花粉をできるだけ早く取り除くため、帰宅後すぐに洗顔して取り除くのがおすすめです。

