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2万人の足を触った靴のプロが「自分では絶対に買わない靴」とは?必ず避ける5種

2万人の足を触った靴のプロが「自分では絶対に買わない靴」とは?必ず避ける5種

こんにちは、シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)です。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。

プロのシューフィッターとして、「靴を作る、売る、直す」の裏側まで見てきた立場から言うと、「絶対に買わない靴」というものが存在します。それは、高い、安いといった価格の問題でも、ブランドの好き嫌いでもありません。また、「軽い=正解」や「専門家監修=安心」といった売り場で当たり前のように並ぶ宣伝文句も信じてはいけません。見た目やキャッチコピーに惑わされずに避けるべきポイントを伝授いたします。

◆絶対に買わない「異常に軽すぎる靴」

スニーカーやウォーキングシューズに多いのですが、持った瞬間に「えっ、軽!」と感じる靴には注意が必要です。ここ数年、靴底の滑り止め(アウトソール)を省いて軽量化した粗悪品が増えているからです。アウトソールは車で言えばタイヤ。重いのには理由があり、地面から足を守るために密度の高い素材が必要です。これを丸ごと省いた靴は、タイヤのない車と同じ。格安品だけでなく、1万円を超えてくる有名メーカー品にも存在するので厄介です。

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筆者私物
写真の靴は1万2000円。軽さを優先した結果、1年半で底は半分以上削れ、乾いた路面でも滑ります。「1gでも軽く」「原価を1円でも安く」の末路です。見分け方は簡単で、やたら軽くて底の裏も見た目は凸凹しているのに、なでるとツルっとするものはアウト。レース用途でもない限り、片足200g未満の軽さは不要です。

要注意ワードは「水に浮くほど軽い」。そもそも靴は基本、水に浮きます。これを売り文句にする靴に、経験上ロクなものはありません。

◆絶対に買わない「手入れ不可能な靴」

代表格はベルベット。服にも使われる、あのベルベットです。婦人靴の超高級パンプスではたまに使われます。紳士靴でも「歩きやすい」で知られる実力派メーカーがたまに遊び心のノリで使うこともあります。買ったが最後、悲惨です。基本、汚れに対してなに一つ対処ができません。水がついただけでその場で拭き取らなければ固まります。繊細過ぎて、キズがつきやすいので、電車にはまず乗れません。メーカーはあくまでも「遊び心」でつくっているのですが、売り上げノルマに追われている店員がそのリスクを説明してくれるわけではありません。

同様に、白やベージュなどの淡い色のスエードやヌバックの起毛革も。洗えなくはないのですが基本的に面倒ですし、ジーンズの裾がこすれただけでもアウトです。私も過去に何度もやらかしましたが、個人レベルでは落ちません! 防水スプレーをかけてもムダ。「汚れを楽しむ」くらいの心の余裕がなければ、買わないほうが賢明でしょう。


配信元: 日刊SPA!

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