ココロは癒せない、良い体験で上書きせよ
シン富裕層は、なによりモチベーションの維持を大切にします。悪いことやショックなことが起きたときは、心は簡単に癒せない。だからこそモチベーション維持のために、代わりになるような「良い体験」で上書きをするのだというのです。
たとえは悪いですが、大切な家族が亡くなると、誰しも大きな不安やショックを受けます。その不安やショックはどうやってもなかなか癒せません。しかしこのとき、生命保険で数千万円がもらえるとなるとどうでしょうか。すごくショックなことは変わりないものの、ある程度の不安は打ち消せるのではないでしょうか。
そういう意味では、生命保険は残された人が落ち込み過ぎないようにするものだともいえます。「亡くなって悲しいけれど、頑張って生きていこうね」と、残された家族が前を向くためのきっかけになるわけです。
シンガポールで生活する、あるビジネスオーナー型のシン富裕層は、一か八かの勝負に出た時にダメかもしれない、マイナスのことが起きるかもしれないと想定し、うまくいかなかったときのために「自分にご褒美をあげよう」とあらかじめプラスの要素を考えておくそうです。
「ダメだったとき、自分はどのくらいショックだろうか」とよく考えてみて、それが埋まるようなプラス要素を持ってくるようにするというのです。一般的な考えとしては、「うまくいったからご褒美を」と考えがちですが、彼の考え方は逆なのです。
たとえば「意中の彼女に告白して、もし振られたら、ずっと欲しかった単車を買おう」あるいは「お金がもったいないと思って諦めていたキャバクラに行こう」などです。告白がOKだったら、ハッピーなので、ご褒美はいりません。
NGだったら心が落ち込みますが、それをなるべく早く切り替えられるようにご褒美を用意するのです。それが、自分の気持ちを落ち込ませないための、シン富裕層的なテクニックのひとつです。
大森 健史
株式会社アエルワールド
代表取締役
