
一年を振り返る年末年始の時期に、「資産運用を始めてみた」「家族構成が変わりお金の使い方が変わった」「無駄遣いが多く、貯金ができなかった」など、お金に関することを振り返る方も多かったのではないでしょうか?
年末年始の慌ただしい時期が終わったタイミングで、固定費や変動費の見直しをしながら、2026年にできる節約ポイントについてお伝えしていきます。
1. 年の始めは1年間の家計の見直しをする最適な時期。そのポイントは?
お金は大きく収入と支出に分けられます。優先的な見直しのポイントは支出の部分になってきます。まとめて考えるとわかりにくいので支出を「固定費」と「変動費」に分けていきましょう。
固定費とは毎月一定額が必要な費用です。
・住居費(家賃・住宅ローン)
・光熱費(電気・ガス・水道)
・通信費(電話・インターネット回線・携帯代)
・教育費(幼稚園・学校・塾・お習い事)
・保険料(生命保険・損害保険)
・新聞代
これらは多少の増減があるかもしれませんが、基本的には同じ金額がずっと必要になります。
変動費は食費や交際費、日用品などその月の具合やイベントによる支出があるかないかで費用が変わるものをいいます。
・日用品
・食費
・レジャー費
・交際費
・被服費
・医療費
他にもたくさんありますが、固定費以外の費用はまとめて変動費と考えていいでしょう。
想像していなかった出費もあると思いますが、概ね「ああ、そういえばアレに使った」というものが多いと思います。「貯金ができなかった」という実感がある方は、やはり見直しをした方が家計にとってプラスになるでしょう。
そこでポイントになるのは固定費の見直しです。固定費のほとんどは毎月の支払いが必要なため、ここを一度見直しすれば継続して家計にプラスとなる効果を期待できます。
固定費を見直すチェックリスト
代表的な固定費を並べていきますので、皆さんの家庭でできることがないか確認してみてください。
1.住居費
賃貸物件にお住まいの方で、物価上昇に伴う運営コストの増加により、更新時に家賃の見直しを提案されるケースが増えています。値上げの打診があった場合は、周辺の家賃相場を確認し、納得できる範囲かどうか検討しましょう。貸主側の事情も理解しつつ、双方にとって適切な条件を話し合うことが大切です。
また住宅ローンを変動金利で借りている方は、今後の返済額増加に備えて繰り上げ返済や返済計画の見直しを検討しましょう。現在、日本の金利は上昇傾向にあり、変動金利はその影響を受けます。金融機関のウェブサイトなどでシミュレーションができますので、今のうちに確認しておくことをおすすめします。
2.通信費
今や生活になくてはならないスマートフォンなどの通信機器ですが、かなりの費用を支払っている方が多いのではないでしょうか?契約時に加入していた各種オプションの中で使っていないものを外すだけで、大きく金額が変わることがあります。また、大手キャリアから格安SIMやオンライン専用プラン(ahamo、povo、LINEMOなど)への乗り換えで、月々の通信費を大幅に削減できる可能性があります。
3.自動車関連費
車の利用頻度が少ない方は、カーシェアやレンタカーの活用を検討してみましょう。自家用車を持つと、車両代・駐車場代・保険・税金・ガソリン代など想像以上に維持費がかかります。
なお、2025年12月をもってガソリン税の暫定税率(1リットルあたり約25円)が廃止され、2026年からは燃料費負担が軽減されます。それでも車の購入代金や維持費全体で見ると、毎月数万円単位のコストがかかります。日常的に車を使わない環境であれば、手放すことで大きな節約効果が期待できるでしょう。
4. 生命保険料
死亡保障や医療保障など各種の生命保険がありますが、必要以上に大きな保障を準備されている方も多いようです。公的な保障の仕組みを活用し、家族構成や年齢、ライフプランに応じて契約内容を見直すことにより、場合によっては大きな削減効果を期待することができるでしょう。
ただし、火災保険や自動車保険などの損害保険については注意が必要です。近年、自然災害が増加しており、それに伴い火災保険料も上昇傾向にあります。しかし自然災害や各種の事故に対しては公的な補償がほぼないことに加え、他の人への損害賠償という要素もあるため、保険料が上がっても補償内容を安易に削減せず、十分な内容で検討してください。
特に火災保険の水災補償や地震保険は、住んでいる地域のリスクを考慮して慎重に判断しましょう。
5.ネットの動画サービス・新聞・雑誌などの定期購入をしているサブスク
動画・音楽配信、オンラインストレージ、フィットネスアプリなど、近年は月額制のサブスクリプションサービスが急増しています。1つあたり数百円から千円程度と手頃に見えますが、複数契約すると月1万円を超えることも珍しくありません。特に危険なのが「無料トライアル期間後の自動課金」です。初月無料につられて契約したものの、使わないまま毎月引き落とされ続けているケースが非常に多く見られます。
この機会にクレジットカードやスマホ決済の明細を確認し、身に覚えのない定額課金がないかチェックしましょう。3カ月以上使っていないサービスは即解約、新聞なども読んでいなければ思い切って停止を検討してください。「いつか使うかも?」は禁物です。必要になったら再契約しましょう。サブスクの見直しだけで年間数万円の節約も可能です。
固定費の見直しは解約するか費用が安いものに切り替えること、この2つが重要なポイントです。
2. キャッシュレス時代の変動費管理術

変動費の節約は継続しにくいのが特徴です。いざ節約を始めたのはいいけれど、いつの間にか前と同じ状態という方が多いです。そこで使うお金をコントロールする方法を考えてみましょう。
現金の袋分け管理
これまでは100円ショップなどで販売されているファスナー付きの小物入れを一週間用の財布として使い、その財布で予算管理を行う方法がおすすめでした。4つの財布を用意して、お給料日に一週間ごとに分けておくのもいいでしょう。
キャッシュレス時代の新しい予算管理法
袋分け管理術もオススメなのですが、キャッシュレス決済が日常的なものとなり、今後もさらに増加していくことでしょう。
たとえば銀行公式アプリのWallet+(ウォレットプラス)では、袋分け管理をするように、貯蓄口座内でいくつも仕分けて予算管理ができる目的預金という機能があります。キャッシュレス決済が主流となっていく中で、こういった新しい予算管理の方法も必要です。
家計簿アプリを活用する
スマートフォンの家計簿アプリは、クレジットカードや電子マネー、銀行口座と自動連携し、支出を自動で記録・分類してくれます。リアルタイムで予算の残高を確認でき、使い過ぎを防ぐアラート機能が装備されているアプリもあります。
デビットカードで即時管理
デビットカードは使った瞬間に口座から引き落とされるため、クレジットカードのような使い過ぎの不安がありません。週ごとの予算を専用口座に入金し、その範囲内でデビットカードを使うことで、実質的に袋分け管理と同じ効果を得られます。
バーコード決済(QRコード決済)の活用
PayPayや楽天ペイなどのバーコード決済も予算管理に有効です。週ごとに決めた金額だけをチャージすることで、物理的な財布の袋分けと同じ感覚で使えます。残高が一目で分かるため、使い過ぎを防げます。
ここでのポイントは貯金や運用など未来への資金は「先に分けておく」ことです。使った残りを貯金するとなると、結果として貯金ができないということが多くなります。また生活資金をあらかじめ分けておけば、家計簿をつけてなくても一定の予算管理ができるところもおすすめのポイントです。
