【プロが伝授】放置厳禁! 9〜10月にやるべきピンチのクリスマスローズのレスキュー方法<鉢植え編>

【プロが伝授】放置厳禁! 9〜10月にやるべきピンチのクリスマスローズのレスキュー方法<鉢植え編>

【症例2】同じ品種で同じように育てていたのに一方だけ不調

不調のクリスマスローズ

鉢の違いで生育に差が出ることがあります

春に買ったクリスマスローズ‘プリマドレス’2苗。左は元気に育っていますが、右は枯れてしまったように見えます。同じ場所で同じように管理していたのに、このような違いが出るのは、鉢の違いです。先述したように、クリスマスローズは排水性と通気性が大事。調子の悪い右の鉢は「釉薬」がかかった鉢で、鉢表面からは通気性や排水が行われません。右の釉薬のかかった鉢に植えられた株は、鉢内が乾きにくく過湿になったことが不調の原因です。デザイン性に優れていますが、もし使いたい場合には管理の仕方を変える必要があり、上級者向け。

調子が悪い株は鉢から抜いて根の様子を見る

復活可能なクリスマスローズの根

地上部がすっかり枯れてしまったように見える株も、根が生きていれば復活の可能性は大いにあります。まずは鉢から株を出して、丁寧に土を落として根の様子を見てみましょう。根が黒く腐っているようであれば残念ながら復活はできませんが、白い根がある場合はまだまだ復活可能です。このケースは白い根があり、復活可能。

通気性の優れた鉢に植え替え

クリスマスローズの植え替え

調子のよい左の株はこれからどんどん大きくなるので、一回り大きなスリット鉢に植え替えました。鉢の植え替えは2〜3年に1回が基本ですが、小さな苗の場合、株の生育に合わせて鉢を大きくしていくと成長が促されます。大きな鉢は用土が乾きにくいので、いきなり大きな鉢にするのではなく、「徐々に」がポイント。乾く→濡れる→乾く、というリズムが健全な生育には大切です。調子の悪い右の株は、釉薬のかかっていない通気性のよい鉢に植え替え養生します。

【症例3】葉が少なくヒョロヒョロで元気のないクリスマスローズ

植え替え不足のクリスマスローズ

葉が鉢縁に寄ってくるのは植え替え不足

ヒョロヒョロの葉っぱが鉢の外側に寄って生えています。これは典型的な植え替え不足のサイン。長年育てていると、中心部に切り株のようなコブ(古い根)ができ、新芽が脇から出るようになって、このように葉が鉢縁に沿って生えるようになります。クリスマスローズの鉢の植え替えは、2〜3年に1度がおすすめ。年数を経ると内側の古い根や古い用土が生育を阻害してしまうことがあるので、秋に早めに株分けをしましょう。

クリスマスローズの根の整理
根鉢を横倒しにしてハンマーで崩す。(右)腐敗した中央のコブ部分。

長年育てた大きな根鉢を崩すときは、ゴム性のハンマーがあると便利です。ハンマーで根鉢をトントンと叩いて土を徐々に崩していきます。根っこをほどいていくと根の中心部のコブは柔らかく腐っていました。この部分を放置しておくと、健康な根も腐ってしまうので取り除きます。

クリスマスローズの植え替え

地上部は2本の葉っぱだけでしたが、崩していくと内側には新芽を持つ部分が複数ありました。

クリスマスローズの植え替え

葉がある2本と、芽のみ出ている分を株分けし、それぞれ別の5号スリットポットに植え替えました。このスリットポットは横山園芸が15年以上携わり開発協力してきたポットです。植物の根は基本的に下に伸びて下の方でとぐろを巻くように根鉢を作りますが、このポットは根が下まで到達すると、新しい根をあちこちから出して全体的な根の量が増えるよう計算されています。鉢底の石も不要で、栽培の失敗が少なくおすすめです。

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