◆ネットフリックス独占配信がもたらす現実
まさに紅白歌合戦や箱根駅伝を大きく凌駕する“国民的行事”と化したWBCだったが、あれから3年がたち、今年のWBCはかなり様相が異なっている。今大会は、もし侍ジャパンが快進撃を見せたとしても、3年前と同じような盛り上がりにはならない可能性が高い。その最大の理由が、野球ファンなら既知の通り、アメリカの定額制動画配信サービス『ネットフリックス』が第6回WBCの日本におけるメディアライツを獲得したためだ。
『ネットフリックス』が大会の全47試合をライブとオンデマンドで配信するが、その権利は独占契約となっており、地上波中継については録画を含めて放送する予定はないという。
『ネットフリックス』は、大会期間中に日本代表選手の出身地の自治体などでパブリックビューイングを行う方針を示してはいるものの、これまでのように手軽に自宅のテレビで観戦することは難しくなったというわけである。
◆歓迎と落胆が交錯する「地上波なしWBC」
これにはSNSなどで残念がるファンの声がほとんどを占めているが、一部からは歓迎の声も聞かれる。「ニュースが大谷ばかりなってて本当にしつこったかから、地上波なくて良かったです」
「大谷選手は大好きですが、正直うんざりな部分があった」
過去2年はドジャースが2連覇したこともあって、大谷の一挙手一投足が昼の情報番組や夜のニュース番組で取り上げられる機会が多かった。いわゆる“大谷疲れ”を起こしていた人たちにとって、WBCが地上波で放送されないことは朗報だったといえるだろう。

