「AWESOME by.BRING 原宿店」で、東京が誇る“ヴィンテージカルチャー”の新しい意味を知る|13:00@神宮前

「AWESOME by.BRING 原宿店」で、東京が誇る“ヴィンテージカルチャー”の新しい意味を知る|13:00@神宮前

13時、渋谷・神宮前。
「オーサム バイ ブリング(AWESOME by. BRING)原宿店」。ファッションフリーク垂涎のお宝が並ぶ店内では、東京のヴィンテージシーンが現在進行形で更新されている。

オーサム バイ ブリングが目指す、「一生モノ」の体験

店舗へと続く階段を登ると、SCM(サプライチェーンマネジメント)本部 課長を務める田宮優也さんが出迎えてくれた。挨拶を交わしながら店内へ足を踏み入れるやいなや、ただならぬ雰囲気を湛えたアウターが目に飛び込んでくる。

「20年以上前に作られたラフ・シモンズのパッチワークボンバージャケットです。2001-02秋冬コレクション、いわゆる“ライオット期”と呼ばれる頃の作品で、国内外にファンが多く非常に希少なんですよ。日本でこれを店頭に並べているのはウチだけかもしれませんね」。

ヒップな外見とはギャップ十分の柔らかい口調で、丁寧に解説する田宮さん。ちなみにお値段は、圧巻の660万円(2025年12月時点)。田宮さんいわく、過去には1,000万円を超える価格で取引された記録もあるというからさらに驚きだ。

オーサム バイ ブリングは、全国に3店舗を構えるファッションアイテム専門の買取・販売店。いわゆる、リユースショップである。ただしその商品構成は、他の同業店舗に比べて頭抜けてプレミアム。すべからく「一生モノ」だ。

とりわけここ原宿店では、冒頭のアウターのような世界的に名を轟かすトップブランドのマスターピースや、注目度を急速に増す“国宝”レベルのTシャツを扱う。

「アイテムの特性上ふたつのカテゴリーに分けて販売しています。まずひとつは、デザイナーズブランドの過去作にあたる“アーカイブ”。オープンから5年が経ちますが当初はこのカテゴリーだけの展開で、世界にひとつしかないプロモーション用のアイテムなども並べていました」。

「もうひとつが、コロナ以降に始めたアメリカ古着などの“ヴィンテージ”。主に高円寺店で扱っていて、原宿店では厳選したTシャツだけを揃えているんです」と田宮さん。ラインアップはインポートのバンドTが中心で、85万円を超える「ソニックユース」のレアモデルも鎮座する。

価格の急騰に戸惑いながらも、1990年代の古着カルチャーを齧った人間であれば “ヴィンテージ”には親近感を覚えるであろう。とはいえ、その言葉が持つニュアンスは今、確実に変化している。

古着屋とは似て非なる“オーサム”という価値

「今の若い世代は特に、ヴィンテージをひとつのツールとして捉えている気がします」とシーンの現状を分析する田宮さんは、こう続ける。

「古着は古着、ブランドものはブランドものという考え方ではなく、自分が良いと感じた服を素直にミックスして楽しむ。そんな傾向が顕著です。そういう意味では、ヴィンテージカルチャーも多層的になってきたのかもしれませんね」。

受け手のマインドが移り変わるならば、発信源となるショップの立ち位置も変わってくる。従来のヴィンテージショップといえば、アメリカやヨーロッパの蚤の市などに直接出向いて買い付けるバイヤー形式がお馴染みだ。

しかし、マーケットが拡大して、ヤフオクやメルカリだけでなくSNSなどのコミュニケーションツールが一般化した今、一部コレクターをはじめとする第三者との信頼性の高い売買がビジネスの基盤を担っているという。

「要は、情報を常にアップデートして流通に乗せることが大切なんです。それは、決してひとりじゃできないこと。弊社では熱狂的カスタマーや海外の個人バイヤーなど、多方面の人たちとのコミュニケーションを大切にしています。同時に、真贋の見極めや適切な価格設定も信頼性につながる大切な要素。各セクターを担う専門チームの知見を高めて、買取・販売それぞれにおける最大限の満足度を追求しています」。

オーサムを運営するステイゴールドでは、主軸となるブランド古着・アクセサリーの買取・販売店「ブリング」のほか、アクセサリー専門の「ワンスタイル」、昨年11月にオープンしたばかりの女性向け専門店「ブリング:レッド」など日本全国に多数の路面店を構える。

買取サービス業態の「ブランドバリュー」を含めれば、合計店舗数は約49。縦横無尽な人とのつながりで、新しいヴィンテージカルチャーを紡いでいるのだ。

配信元: Harumari TOKYO

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