古いインデックスラベルの紹介
この後は私の所有しているインデックスラベルを画像で紹介しよう。インデックスラベル自体のデザインはあまり変わり映えしないが、紙質や印刷の色、活版印刷特有の凹凸、それに箱のデザインに味わいがあるので、是非見てほしい。
*コクヨのインデックスラベル。
*左;TS印のインデックスラベル。TS印は現在のTSノートのメーカー。右;うづまきのインデックスラベル。現在のうずまきブランド(菅公工業)
*シダダシレッテルのインデックスラベル。以前のラベル類は切手のように水糊が付いており、それを舐めて貼ることから来たブランド名と商標と思われる。シタダシレッテルは、値札やラベルを幅広く扱っており、古い紙ものを集めているとよく出会うメーカー。
*商品名なしのインデックスラベル。ラベル類は箱に直接現物が貼り付けられているものも多かった。
*左:印刷により、紙に凹凸ができている。右:水糊が付いているため、時間の経過とともに丸まってしまう。くっついて離れなくなってしまうことも多い。
*海外のいインデックスラベルは、好きな長さに切り取って使うタイプが多い。また、あらかじめアルファベットが印字されたものが付いていることも多い。
*コクヨの切り取り式とセルロイド等で出来ているインデックスラベル。
*福井商店(現ライオン事務器)の切り取り式インデックスラベル。商品名の「ドンコ」は魚の名前で、ルーズリーフタイプのファイル穴がドンコの巣を連想させることからついた名称。切り取り式のインデックスラベルは、ドンコ帳簿用として販売されたもの。(カタログは昭和12年だが、ドンコ見出しは推定昭和20~30年代頃のもの)
余談~金属製カード見出器と博多織~
さて、今回インデックスラベルについて色々調べていた中で見つけた、ちょっと面白かったことを紹介して、終了としよう。
文祥堂の大正9年のカタログに掲載されている金属製カード見出器について、特許の番号が掲載されていたので、調べてみた。
*文祥堂、記帳用品目録、大正7年
すると、福岡市竹若町の竹若伊右衛門さんが明治39年に出願した特許であることが分かった。
竹若町の竹若さん?住所と名字が同じとはただモノではない気配を感じ、「竹若伊右衛門」さんについて調べてみることにした。するとAIはこんな回答を返してきた。
◇ ◇
竹若 伊右衛門(たけわか いえもん)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した筑前(現在の福岡県)の織工であり、「博多織」の創始者の一人として知られる人物です。
◇ ◇
えっ、安土桃山から江戸時代初期??明治39年の300年以上前だよね???
最初の古代ローマといい、今回いろいろ驚かせられる。
つまり博多織の創始者に竹若伊右衛門さんという方がいて、おそらく代々名前を継いでその何代目か後の方が、この金属製カード見出し器の特許を取った竹若伊右衛門さんであろう。竹若町の町名も初代竹若さんが由来らしい。調べると、明治時代の竹若伊右衛門さんは、学術機関に竹若家の家系図を提出している履歴もあり、子孫であることは間違いないだろう。ちなみにこの明治時代の竹若伊右衛門さんは、発明家であったようで、望遠鏡付きステッキなどほかにもいくつかの特許をとっている。
インデックスラベルという小さな文房具から、時代とカテゴリーを超えて安土桃山時代の博多織創始者につながるというスケールがなんとも愉快であり、いろいろ調べられる今の時代に感謝である。
はい。余談も本文も以上である。そういえば、もともと紹介しようと思った「口取紙」の名前の由来ははっきりしなかったが、調べていろいろわかったので、ご容赦いただきたい。
