◆命の危険も…万引きGメンの修羅場

伊東:程度にもよりますが、何度もあります。つい最近ですと、万引きの現場をおさえ、私が声をかけた外国人が、手にかみついてきました。その男は、強盗致傷で警察に逮捕されました。
その他にも「もしかしたら命を失っていたかもしれない」というレベルの体験もしています。万引きをして店を出て、車に乗ろうとしたところで声をかけたら、なんと急発進。勢いで私は、ボンネットにしがみつくかたちになり、そのまま車は暴走して、振り落とそうとしました。70メートルくらい走って停止し、御用となったわけですが、場合によっては死んでいたかもしれませんね。
◆店に報復してくる万引き犯も
——そんな倫理観の欠如した相手ばかりだと、後日逆恨みされるようなこともあるのではないでしょうか。伊東:何回かあります。捕まった店の外壁にスプレーで落書きする、瞬間接着剤を店の鍵穴に入れる、汚物を送りつけてくるとか、店に対する報復的な行為は結構ありますね。ただ、私自身に報復の矛先を向けられることはめったになく、仮に私の自宅が突き止められたとしても、何かされるリスクは少ないはずです。万引き犯は、基本的にコソ泥であり、そこまでやる勇気がないからでしょう。

