「35年間、毎日万引きしてました」犯人は“まさかの”鮮魚売り場の女性店員…Gメンが明かす「事実を知った店長の“悲しき一言”」――週末ベスト

「35年間、毎日万引きしてました」犯人は“まさかの”鮮魚売り場の女性店員…Gメンが明かす「事実を知った店長の“悲しき一言”」――週末ベスト

◆テクノロジーの進歩は万引きを減らすか?

万引き犯人
写真はイメージ
——最後になりますが、長く万引きGメンなさってきて、万引きの発生件数を減らす妙案などはあるでしょうか。

伊東:
注目したいのは、顔認証とかAIといったテクノロジーの導入です。例えば、自宅のペットの見守りカメラを応用した隠しカメラを設置して、万引き特有の挙動を検知するシステムは、既に実用化しつつあります。セルフレジの未精算対策も進んでいて、商品をスキャンする手元の様子を撮って、後で確認して後日逮捕に至る例は多いですね。

私は数年前から、防犯機器メーカーのAIを取り入れた防犯システムの開発に協力しています。いずれ、保安員並みの活躍をAIがしてくれるかもしれません。

ただ、万引き常習者も、捕まらない努力をしてきます。新しい防犯システムが登場しても、その裏を突いてくるでしょう。やはり、お店の地道な取り組みも大事で、店員にきちっと教育をするとか、面倒でも警察に被害届を出すとか、そのあたりも頑張ってほしいです。

 *  *  *

 万引きの現場は、私たちが想像する以上に多様で深刻だ。セルフレジの普及による新たな手口、外国人グループの組織的犯行、少年や高齢者によるケースまで、時代の変化を映し出す。そして、私たち一人ひとりが“防犯の視点”を持つことこそが、AIやカメラ以上の抑止力になるのかもしれない。

取材・文/鈴木拓也

【伊東ゆう】
1971年、東京生まれ。万引きGメンを主業としながら、映画「万引き家族」(是枝裕和監督)などの監修、「店内声かけマニュアル」(香川県警)の企画制作などにも尽力。テレビ番組の出演多数。著書に『万引き老人』(双葉社)、『万引き 犯人像からみえる社会の陰』(青弓社)、『出所飯』(GANMA!)などがある。
X:@u_ito

【鈴木拓也】
ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
配信元: 日刊SPA!

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