更年期世代の口内の悩みQ&A
更年期世代に起こりがちな口内の不調とは?
その理由と対処法を聞きました。
Q. 昔、治療した歯の詰めものがとれました。再治療で気を付けることは?
A. 再々治療を避けるために、金属を使わない治療を
「金属のかぶせものは劣化すると腐食し、金属アレルギーのリスクもあります。金属以外に保険適用で治療できる樹脂素材は、汚れがついたり欠けやすいという欠点が。歯を失うリスクを避けたい大人世代は、多少お金をかけてもセラミックなど長持ちする素材で治療するのがおすすめです」
Q. 冷たい水を飲むと歯にしみます
A. 歯ぐき下がり&エナメル質の減少に理由が
「歯ぐきが下がると、歯の根元のくびれた部分が削れて神経が刺激されやすくなり、知覚過敏になります。また、エナメル質が薄くなることも原因なので、歯をゴシゴシ磨きすぎたり、お酢やかんきつ類などによる「酸食」にも要注意。
知覚過敏になることもあります。放置せずに歯科医に相談を」
Q. 歯並びが悪くて矯正を考えていますが矯正すると歯周病になりやすいですか?
A. ケアをきちんとすれば、影響はなし
「矯正でワイヤーをつけるのは歯ぐきではないので、直接影響はありません。磨き残し対策には、ジェットウォッシャーのような水流洗浄の活用を。
ただし、そもそも歯ぐきが弱っていると矯正で歯を動かしてもうまくいかないので、骨の厚みや硬さを調べられるCT撮影などを併用した診断をしてもらいましょう」
Q. 歯の着色汚れが気になります。ふだんできるケアは?
A. コーヒーを飲んだあと水で流せばOK
「もともとの歯の質によって、着色しやすかったり、エナメル質のはがれが原因の場合も。ゴシゴシ磨きすぎないことは大切です。唾液の減少も原因になります。お茶やコーヒーを飲んだあとはうがいや歯磨きができるとベストですが、水を口のなかにいきわたらせるようにして飲むだけでも効果があります」
Q. 歯が長く見えて気になりますまた、歯のすき間が空いて食べものが詰まりやすくなりました
A. 歯ぐきが下がると、歯のすき間も空いてくる
「歯ぐき下がりは、歯周病や歯の食いしばり、過度のブラッシングのほか、加齢によっても起こる現象です。特に前歯は支える骨が薄いので、歯ぐきが下がりやすく歯が長く見えます。歯ぐきが下がると歯と歯の間が開いて食べかすが詰まりやすくなり、原因はどちらも同じです。一度下がった歯ぐきをもとに戻すのは難しいので、そうなる前の予防が大切です」
Q. 朝起きたときに口の中がねばねばするのはなぜですか?
A. 睡眠中に唾液の量が減るのが原因です
「睡眠中は特に唾液が出にくい時間帯。さらに、多くの人が口を開けて寝ているので口内が乾燥して細菌が繁殖し、ネバネバします。寝る前の歯磨きで細菌の数を減らすのが◎。
また寝る直前に歯周病ケアのマウスウォッシュを使うのもおすすめです。起床後は、しっかりうがいして洗い流しましょう」
こんなケアはOK?
フロスをすると痛くてケアできません
△ワックス付きのフロスに替えて
歯間に入れるときに痛い場合は、ワックスの付いたフロスに変えると入れやすくなります。
歯ぐきが痛む場合、歯周病かもしれないので、歯科医に相談を。
夫が歯ぐきを引き締めるのに塩を使っていますが大丈夫?
× 塩粒で歯ぐきが傷つく可能性が
塩の浸透圧で歯ぐきが引き締まったように見えますが、一時的なもの。
塩粒で歯ぐきが傷つくリスクがあるのでおすすめしません。歯周病対策の歯磨き粉が◎。
自分で歯をこすって歯石をとっています
× 歯を傷つけるリスク大
自分で無理に歯をこすると、歯の表面の歯を傷つけてしまうのでNG。
歯石が気になる場合は、歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。
口が乾くのでずっとガムを噛んでいます
△ 唾液を出す意味では有効です
ガムをかむと唾液は出ます。ただ、食べすぎは糖質が気になるし、キシリトールはおなかがゆるくなります。味がなくなったあとも5分程噛むのがおすすめ。
photograph: Yumi Furuya[SORANE] Illustration: fukucoco text:Ema Tanaka
大人のおしゃれ手帖2026年1月号より抜粋
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