「定年まで安泰」は幻想だった…落ちぶれ企業に残る50代を待つ“過酷すぎる”現実

「定年まで安泰」は幻想だった…落ちぶれ企業に残る50代を待つ“過酷すぎる”現実

◆大企業出身の看板でも書類選考すら通らない

[落ちぶれ企業]で働く地獄
では、50代で転職市場に飛び出した場合はどうなのか。

「大企業出身でも200~300社にエントリーしても面接まで進めるのはやっと数件です」と話すのは、中高年のセカンドキャリアを支援する市原大和氏だ。

「求人には年齢不問と書いてありますが、実際にはシビアな年齢制限がある。40~60歳まで1年おきに市場価値は下がるので、50代の転職は給料が下がるのが当たり前。それに本当に優秀な人材は在職中に声がかかっていて、公開市場に出てこない。たいていのシニアは『50代でもすぐ決まるだろう』と楽観視していますが、現実を知って後悔する人は多い。ほとんどのシニアは、給与面だけで言ったら辞めずにしがみついたほうが得ですよ」

また、50代の転職先が一番決まりやすい年収300万~500万円の求人募集には、思わぬトラップも多いという。

「例えば、パワハラや給与の遅延、経費が自腹。ほかにも採用後に『試用期間は条件面が違うから』と給与も職種も変えられたりすることがある。決まってない焦りから藁にもすがる思いで飛び込んだ先がブラック企業で、心身が疲弊して退職する人も多いんです」

◆好条件の転職先を見つけるには?

好条件の転職先を見つけるコツは「社外ネットワークが重要」と市原氏は語る。

「特に大企業のサラリーマンは社内の付き合いが中心になっていることが多い。50歳を超えたら『出世ゲーム』より社外のネットワークづくりに頭を切り替えるほうが、その先の転職に繫がる可能性もある。同窓会やオンラインコミュニティ、近所のバーなど、まずは新しい環境に飛び込むことから始めるのが大事です」

“静かな退職”には、相応の覚悟が必要だ。

【人事コンサルタント 平康慶浩氏】
セレクションアンドバリエーション代表。アクセンチュア、日本総合研究所などを経て、現職。グロービス経営大学院客員准教授

【BEYOND AGE 市原大和氏】
東京海上日動火災保険で15年勤務したのち、’22年にBEYOND AGEを設立。3000人以上のシニアのセカンドキャリア支援に注力
※週刊SPA!1月27日号より

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[落ちぶれ企業]で働く地獄]―

配信元: 日刊SPA!

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