欲をかく・不安になる・面倒くさい…人間特有の“弱さ”を補う、AIを活用した「資産防衛術」

欲をかく・不安になる・面倒くさい…人間特有の“弱さ”を補う、AIを活用した「資産防衛術」

AIを資産のデータ分析や計算などにおける「道具の一つ」と捉えている人もいるでしょう。しかし、AIを日常に組み込むことで、資産のほか「人生全体の安定性」も見えてくるといいます。本記事では荻原朝飛氏の著書『ドバイの大富豪の新しい習慣 世界一やさしいAIでお金を増やす方法』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

AIを活かした「資産のリスク管理術」とは?

AIの役割はデータ分析やアラート発信だけではありません。真の価値は、人間がそもそもリスクを取りすぎない仕組みをつくり、感情や習慣を補助してくれることにあります。

ここでは、AIを道具として終わらせず、日常にどう組み込むかという視点で、新しい活用法を提案します。

・自分専用のリスク耐性プロファイル

人によってリスク耐性は異なります。年齢・収入・家族構成・性格・目標など。これらをAIに入力して、自分の「感情的に耐えられる下落幅」や「本当に許容できる最大リスク額」を数値化しておきます。

多くの人は投資本を読むと「年利7%の株式インデックスなら大丈夫」と思いますが、いざ相場が30%下がるとパニックになります。AIに客観データ+過去の心理傾向を学ばせれば、自分のストレス限界ラインがわかり、最初から無理のない戦略が立てられます。

・強制ストッパー機能で暴走を防ぐ

AIに自分の感情のブレーキ役を担わせる方法です。たとえば、「口座残高が〇%減ったら自動で新規投資を凍結する」「一定以上の含み損が出たらAIが全ポジションを自動で精査してアラートする」などです。

物理的に自分の欲や焦りでのナンピン地獄(投資で損が出たときに、価格が下がったタイミングで同じ銘柄を追加で買い増すこと)や損切り先延ばし(損失が出ているのに「戻るかも」と期待して売れずに、損失がどんどん大きくなること)を防ぐ設定をつくります。

いわばAIが理性的な自分の代理人として、冷酷にルールを執行する存在になります。

・マルチAI参謀チーム

一つのAIだけに頼るのではなく、あえて複数のAIを使い、別の角度で意見をぶつける戦略です。複数のAIが出す見解を比較して最終判断することもできます。

・未来シミュレーション日課化

人は調子がいいときにリスクを忘れます。AIには「もし世界の株価が10%下がったら、自分の資産はどうなる?」と毎週シミュレーションさせ、損失額をわかりやすく見せましょう。

さらに、「仮に大暴落が起きたら、生活費は何カ月耐えられるか」「投資の出口戦略
に穴はないか」を、定期的にAIに検証させます。危機感が薄れて暴走する自分を防ぐには、「最悪の未来を何度も疑似体験しておく」ことが有効です。

・生活全体のリスク分散

AIのリスク管理は投資だけで終わりません。本当の意味でリスクを抑えるには、生活全体の支出・収入・副業などのキャッシュフローまで含めてAIで一元管理するのが効果的です。

・本業収入が減ったら、どの支出をどの順で削るべきか

・副業の収入で投資の損失をどう補うか

・保険の見直しは適正か

AIに丸投げするのではなく「人間の弱さをAIで補う」という考え方

このように、「金融資産×生活資産×将来の収支予測」を一つのAIが一括で管理すれば、投資単独のリスクではなく、人生全体の安定性が見えてきます。

ここで紹介した方法は、単にAIに予想を丸投げするのではなく、人間の弱さ(欲・不安・面倒くささ)をAIで補う考え方です。AIは人間の代わりに24時間働き続け、感情に振り回されないガードマンとして機能します。

「知る→設定する→定期的に見直す」のサイクルをAIと共につくれば、初心者でも想像以上に堅牢なリスク管理が可能になります。

荻原朝飛

AIコンサルタント/AIプロデューサー

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