1ドル=160円目前…片山財務相「為替介入」示唆と解散総選挙リスクでドル/円相場は“波乱”必至【今週の予想レンジ〈155~160円〉の根拠】

1ドル=160円目前…片山財務相「為替介入」示唆と解散総選挙リスクでドル/円相場は“波乱”必至【今週の予想レンジ〈155~160円〉の根拠】

先週の米ドル/円は一時159円半ばまで上昇し、高市政権発足後の円安値を更新しましたが、片山財務相の為替介入示唆を受けて158円割れまで急反落するなど、不安定な値動きが続きました。国内では早期の解散・総選挙が現実味を帯び、政治リスクが相場の振れをさらに大きくしています。一方、米国でもFRBの独立性をめぐる懸念やトランプ関税に関する最高裁判断など、米ドルにとっての警戒材料が残ります。マネックス証券チーフFXコンサルタント・吉田恒氏が、今週予想される相場展開について解説します。

1月20日~1月26日の「FX投資戦略」ポイント

<ポイント>

・先週は1ドル=160円近くまで円安が拡大。ただし為替介入への警戒感が強まり、一時157円台まで円高が進む場面も。

・日本による早期の米ドル売り介入が注目されてきたが、「失敗」の危険もありそう。

・円、米ドルともに「暴落」リスクを秘めた不安定な局面が続いているのではないか。今週の米ドル/円は「155~160円」と予想。

先週は1ドル=159円半ばまで円安進行も、円高に転じる場面も

上値目処を次々と突破…「歴史的円安」161円も視野に

先週の米ドル/円は、一時1ドル=159円半ばまで上昇しました(図表1参照)。前週末の米12月雇用統計の発表や、日本で早期解散・総選挙の可能性が報じられたことなどを受け、2025年10月の高市政権発足後の高値である1ドル=157.8円を突破。テクニカル面で重要な上値を次々とブレークしたことが、上昇に弾みをつけたと考えられます。

出所:マネックストレーダーFX [図表1]米ドル/円の日足チャート(2025年10月~) 出所:マネックストレーダーFX

米ドル/円には、もう1つの重要な上値ポイントがあります。それが、2025年の高値である1ドル=158.8円です。先週はこれも早々に突破したことで、結果として、2024年7月に記録した「歴史的円安」のピークである161.9円が視界に入る展開となりました(図表2参照)。

ただし、こうした円安の進行を受け、片山財務相を筆頭に円安阻止のための介入を示唆する発言が相次ぐと、米ドル/円は一時158円を割り込む場面もありました。

出所:マネックストレーダーFX [図表2]米ドル/円の月足チャート(2020年~) 出所:マネックストレーダーFX

片山財務相を中心に円安けん制の姿勢が強まったことで、米ドル売り・円買い介入への警戒感が一段と高まっています。では、実際に介入は行われるのでしょうか。そして、介入が実施されれば円安は円高へ転換するのでしょうか。

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