【憧れの花14種】毎年植え替えなくていい? 「ラックス」と「シュラブ」で叶える、手間なしで美しい春の花壇術

【憧れの花14種】毎年植え替えなくていい? 「ラックス」と「シュラブ」で叶える、手間なしで美しい春の花壇術

西洋アジサイ(紫陽花)とアナベルの特徴

西洋アジサイとアナベルには、それぞれに異なる特徴があるのをご存じでしょうか?

西洋アジサイのルーツは、本来日本原産のアジサイをシーボルトが母国に持ち帰ったことに始まります。その後ヨーロッパで品種改良が進み、花が大きく、華やかで豪華なアジサイが誕生しました。それが日本へ逆輸入されたものが、現在の西洋アジサイのルーツです。

それに対しアナベルは、北アメリカ原産のアジサイ。別名アメリカアジサイとも呼ばれる、アメリカノリノキ(Hydrangea arborescens)の園芸品種です。直立性の低木で、草姿も西洋アジサイとは異なります。

また、花言葉にも違いがあります。一般的なアジサイは、花色が変わることから「移り気」や「浮気」。一方、アナベルの花言葉は「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」。アナベルは、愛を伝えるのにもぴったりな花です。

西洋アジサイにはない「風にそよぐ草姿」も魅力

アナベルが咲く花壇。

よく見かける西洋アジサイは、剪定されて丸いドーム状の樹形をしています。葉は肉厚で、花のないシーズンでもこんもりしています。アナベルの場合は、すっとまっすぐに伸びた細い茎の先端に、手毬状の花を咲かせます。たおやかに風にそよぐ、若草色の柔らかな葉と純白の花のコントラストが、日増しに暑くなっていく庭に、爽やかな清涼感をもたらしてくれます。

土壌の酸度に左右されない花の色

アジサイ’アナベル’
krolya25/Shutterstock.com

アジサイは土壌の酸度で花の色が変わることは、よく知られています。美しいパステルピンクが気に入って庭に植えたアジサイが、翌年、くすんだ青紫色で咲いた……。そんな経験はありませんか?

酸性土壌では、土中のアルミニウムが溶け出し、それを吸収したアジサイは青色に発色します。日本の弱酸性土壌では、ほとんどの場合、青みがかった花を咲かせます。しかし、アナベルは土壌の酸度に関係なく、純白の花を咲かせてくれます。ライムグリーンの小さなつぼみが日増しに大きく成長し、徐々に純白へと変化していきます。開花期間が非常に長いのもアナベルの特徴です。

剪定時期を急がないアナベル

OlgaPonomarenko/Shutterstock.com

西洋アジサイとアナベルの大きな違いが、剪定する時期です。西洋アジサイもアナベルも、剪定をしなくても毎年花を咲かせてくれるのですが、大きく育って背丈が高くなると、庭のスペースを圧迫してしまいます。そこで、毎年の剪定が欠かせません。

西洋アジサイの場合、花後の7月中旬までに剪定を行わないと、翌年花が咲かなかったり、ポツポツとしか咲かないことがあります。西洋アジサイの花芽は秋までに作られるため、適期の剪定を忘れてしまうと、背が高くなりすぎたり、遅れて剪定することで花芽まで切ってしまうことがあります。

一方、アナベルの場合は、春に伸びた新梢に花芽ができます。そのため、剪定を急ぐ必要はありません。2~3月までに剪定すればOK。どこから切っても花芽ができるので失敗がありません。

剪定の仕方で楽しみ方が広がります

アジサイ'アナベル’が咲く花壇

大きな花を楽しみたい場合は、地際付近の3節程度を残して深く剪定します。花数は減りますが、2~3本の少ない枝に養分を集中できるため、直径20~30cmもある大きな手毬のような花を咲かせます。

花数を多くして楽しみたい場合は、たくさんの新芽を出させるために枝を軽めに剪定します。多くの枝に栄養が分散するため、花は小ぶりになりますが、その咲き誇る花数は圧巻です。

他の植物とのバランスを考えて、好みに合わせて剪定してみましょう。アナベルの剪定は自由自在です。

ほったらかしドライフラワー

水を入れずに花瓶に挿して豪華な花束を楽しんでも。ドライなので、水を替えたり置き場所を選ばない手軽さがいい。Galina Grebenyuk/Shutterstock.com

アナベルの花は、グリーンの小さなつぼみが徐々に大きくなり、ライムグリーンになった頃に開花します。そこからゆっくりと純白へと変化していきます。さらに時間が経つと、セピア色へと変化し、冬には天然のドライフラワーに! アナベルは、他のアジサイと比べて水分が少ないことからもドライになりやすい種類です。鞠状の花を保ったままドライになるのも魅力です。

アナベルのドライ
花を摘み取らずそのままにしたアナベル。アンティークカラーの花が庭で楽しめます。

また、アナベルは押し花やプリザーブドフラワー、ドライフラワーなどにも、とても加工しやすい一面を持っています。剪定の時期を気にしなくていいこともあり、自分の好きなタイミングで花を摘み取れるので、クラフトワークには最高の素材です。

Julia Sudnitskaya/Shutterstock,com

ライムグリーン〜純白〜ピンクと色が移ろう6種のアナベル

アナベルには、やさしいピンク色に染まる品種も最近登場しています。純白の花を咲かせるアナベルを隣に植えれば、淡いピンクが混在するやさしいグラデーションとなって、とても美しく、そのコントラストは見事の一言。すでに基本種のアナベルを育てている人にも、ぜひ仲間に加えてほしいおすすめ品種をご紹介します。

ピコティ・シャルマン

咲き始めの淡いグリーンから、白へと変化しながら徐々にピンクが現れてくる、色変わりが楽しめる品種。ピンク系アナベルには珍しく、大輪の花を咲かせます。

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ル・マニフィーク

ライムグリーンの花が咲き進むと、まるで桜のように、ほんのりピンク色に色づくピンク系アナベル。可愛いパウダーピンクは、主張しすぎずナチュラルな庭にもぴったり。

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ル・パルフェ

咲き始めのソフトピンクから、セピアがかったアンティークカラーへと変化していきます。春の新芽から出た脇芽にも花が咲く嬉しい特徴も。とても長く観賞できます。

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ルミナ

福岡県久留米市で生まれた多花性品種。ライムグリーンで咲き始め、純白へと色変わりし、さらに時間が経つとエメラルドグリーンへと変化。自然にドライフラワーになるまで楽しめます。

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ミニルビー

アメリカアジサイの中で、最も濃い赤色の花が咲く品種です。つぼみは濃い赤紫色で、明るい赤とシルバーピンクのバイカラーの花が美しく、濃く深い緑葉とのコントラストが魅力です。花色は咲き進むと、グリーンへと変化します。Bronze Medal, Plantarium 2016 、Green Thumb award, Direct Gardening Association 受賞品種です。

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ミディライム

青々とした緑色の花を咲かせ、丸みを帯びたコンパクトな樹形と濃い緑色の葉が大変美しいアジサイです。花色はライムグリーンからグリーンがかった白色になり、その後またグリーン色へ変化します。

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