「日本に17軒だけ残るストリップ劇場」の現場で起きていること。ベテラン踊り子が直面する現実

「日本に17軒だけ残るストリップ劇場」の現場で起きていること。ベテラン踊り子が直面する現実

◆「いつまでもできる仕事じゃない」

翔田真央さん。’04年、大学4年時に札幌ススキノでスカウトされ、1か月後には在学のまま渋谷道頓堀劇場でデビュー。趣味はスポーツで、アイアンマンレースやトライアスロンに参加するほどのアスリート系ストリッパー
「昔は朝まで飲んで、昼から平気で舞台に立っていたけど、最近は体に堪える(苦笑)」

 こう話すのは、デビュー21年目を迎える翔田真央(年齢非公表)さんだ。彼女も身体の衰えを隠さない。

「私のちょうどいい仕事のペースが、昔は50日働いて10日休みだったのが、今は20~30日働いて10休み。体力があっても、仕事自体が少ないんです。稼働日が半分なら、当然、収入も半減。人知れず、いなくなるコはいます。いつまでもできる仕事じゃないので、ピラティスの講師の資格を取り、マシンも輸入して将来に備えてますが、まだまだ踊りたい演目があるのでやめませんよ」

◆劇場の摘発対策でパンツをはいて踊る

 一方、業界への風当たりも強くなるばかりだ。前出の西条氏が続ける。

「コンプラに厳しい昨今、近隣からの苦情や通報をきっかけに、警察が摘発に乗り出すこともあるという。’21年の東京・シアター上野、’24年の大阪・東洋ショー劇場の摘発は、それぞれ東京五輪、大阪万博の開催前の“浄化作戦”だったという声もあります」
     
 摘発された劇場は、最長8か月の営業停止処分となる。長期にわたり収入が途絶え、摘発をきっかけに閉館した劇場は少なくない。そして、ベテラン嬢の仕事場も減っていく。前出・翔田さんが振り返る。

「摘発直後の劇場で、パンツを履くように言われて舞台に立ったときは、さすがに『いったい私は何をしているんだ!?』って(苦笑)。摘発を避けたい事情は、もちろん理解しています。でも、ストリッパーだから、脱げるものなら脱ぎたい! 好きで入った業界なので、捕まったら仕方ない。最近は『アート』と言われるけど、ストリップは、基本、裸商売なので、嫌悪する人がいるのは当然。私もプライベートでは、信頼できる人以外に仕事のことは話しません。持ち上げられて、勘違いしないように自分を戒めています。昔ながらのお姉さんたちが大勢いる時代の最後にデビューしたので、若いコにはアートもいいけどエロを忘れないでほしい。そう促すのが、ベテランの役目だと思う」


配信元: 日刊SPA!

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