「日本に17軒だけ残るストリップ劇場」の現場で起きていること。ベテラン踊り子が直面する現実

「日本に17軒だけ残るストリップ劇場」の現場で起きていること。ベテラン踊り子が直面する現実

◆伝統芸・花電車とともに舞台から去った踊り子

ファイヤーヨーコさん。元ストリッパー。元花電車芸人。1997年、30歳のときに大阪・十三ミュージックでデビュー。芸名の由来は、彼女が得意とする「股間から火を噴く」花電車芸。’20年にストリッパー、’25年に花電車芸人を引退
 ストリッパーのアイドル化は、意外な余波をもたらした。女性器を使ってラッパを鳴らし、吹き矢を飛ばし、火を噴く「花電車」の芸人・ファイヤーヨーコさん(58歳)は、往時には月200万円以上も稼いだ伝説のストリッパー。だが、芸を披露する劇場がなくなり、’20年に業界に見切りをつけて引退した。

「ショーの後、お客さんとポラロイドを撮るのですが、代金は劇場の収入になります。だから、ポラが売れる踊り子を劇場は呼びたがる。実際、私も『ヨーコさんなら売れるよ』と言われてポラの撮影を勧められたし、熟女路線にシフトすれば現役は続けられたでしょう。でも、私は花電車で始めたストリッパーという仕事を、花電車の芸人として終わりたかった。業界引退後はパフォーマーとして全国を周り、花電車芸をやりたい女のコが出てきたとき、食べていける環境を各地のライブハウスに整えてあります。弟子を取らなかった私の、せめてもの贖罪なんです」

 業界が衰退するなか、エロの灯火を消さぬよう、ベテランのストリッパーたちは今日も逞しく踊り続けている。

取材・文/山本和幸 齊藤武宏 撮影/笠井浩司(KKフォトグラフ) 協力/渋谷道頓堀劇場

―[[ベテラン・ストリップ嬢]の人生劇場]―

配信元: 日刊SPA!

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