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質問の仕方ひとつで劇的に変わる…AIから“理想の回答”を引き出す「プロンプト」のコツ6選

質問の仕方ひとつで劇的に変わる…AIから“理想の回答”を引き出す「プロンプト」のコツ6選

AIに指示を与え適切な答えを出してもらうにはコツが必要です。そこで今回、人気YouTuberあべむつき氏の著書『2ヶ月で月30万円を実現する 超初心者でも稼げるAI活用法』(KADOKAWA)より、AIへの指示の仕方(プロンプト)を作るコツを詳しく解説します。

AIから良い回答を得るコツ6選

AIが良い回答をしてくれるかどうかはプロンプトの内容に大きく左右されます。これから解説する6つのコツを意識するようにしましょう。

①AIに役割を与える

AIは「こう来たなら、次はこうだな……」という判断をしながら回答をします。こういった予想は、役割によって大きく変わります。

例えば「昔々あるところに……」の続きを回答するときも、お笑い芸人が回答するのか、小説家が回答するのかで大きく変わるでしょう。実際にChatGPTにさまざまな役割を与えて桃太郎のストーリーを考えてもらいました。

1.お笑い芸人

「桃太郎が、鬼ヶ島に行くのを途中で忘れて温泉に寄り道してしまった……」

2.小説家

「昔、幼い頃の山遊びの記憶が童心を掻き立てていた。独立した指令と共に、彼の物語世界は始まったのだが……」

3.ホラー作家(稲川淳二風)

「鬼ヶ島に近づくにつれて、夜ごと奇妙な声を携えた風が吹き始める。化け物もいないはずなのに……」

4.歴史学者

「この桃太郎には、鬼と共闘関係で村の安全を守るための英雄譚が語り継がれているようです。」

役割によって全く違う回答をしているのが分かると思います。以下のように、やってほしいことに応じた役割を与えましょう。

・あなたはプロのインスタグラマーです

・あなたはトップYouTuberです

・あなたは営業成績1位のセールスマンです

・あなたはSNSのマーケティングの専門家です

・あなたはカスタマーサポートのエキスパートです

・あなたはナンバーワン恋愛コーチです

②文脈や背景情報を伝える

「こう来たなら、次はこうだな……」という判断も、状況によって全く変わります。お笑い芸人だってテレビの収録中では普通の話はしませんが、自分の子どもが桃太郎の絵本を持ってきて「読んで!」とお願いしてくれば、普通に桃太郎を読むでしょう。

AIも、状況や背景を知らないと、思ったような回答を出すことができません。「なぜそれをお願いするのか?」を明確に示しましょう。

③具体的にやってほしいことを伝える

大前提として、そもそもAIに何をしてほしいのかを伝える必要があります。イラストを描いてほしいのか?物語を書いてほしいのか? 何かを作ってほしいわけではなく、何かを添削してほしいのか?

やってほしいことをなるべく明確に伝えましょう。注意事項としては、やってほしいことが複数個あるときは、1工程ずつ分けてプロンプトを送ったほうが出力のクオリティは上がります。

例えばYouTubeの動画のネタを考えてほしいときも、トレンドをリサーチして、動画のタイトルを考えてもらって、動画の台本を作ってもらうという工程が発生します。まず「リサーチをして」とプロンプトを送り、その後に「動画のタイトルを考えて」と送り……といったように工程を分けていくようにしましょう。

④どういう回答が欲しいかを伝える

回答の形式も記載すると、より良い回答を出してくれます。表形式で出してもらうのか、箇条書きで出してもらうのか。

動画のネタを考えてもらうときも、箇条書きでアイディアを出してもらったほうが考えやすいんですよね。以下のように、どう出力してほしいのかを具体的に指示しましょう。

・表形式で出して

・箇条書きで出して

・図解で出して

・ブログ記事にして

・Q&A形式にして

・ゆるキャラ風にして

・実写風にして

⑤良い例を見せる

良い例があると、出力の精度が上がります。仕事をするときも「こんな感じでやって」というように、参考にできるものを見せてもらったほうが分かりやすいですよね。

AIも同じで、良い例を見せれば、それに沿った回答をしてくれます。例えばYouTubeのネタ探しをしてもらうときに「過去に伸びた動画のタイトルは◯◯と◯◯です」と伝えてあげると、期待通りの回答をもらいやすくなります。参考例があれば積極的に読み込ませましょう。

⑥AIと会話をする

AIは過去の自分とのやり取りもプロンプトに組み込みます。プロンプトは、AIが出力した回答の直前の文章のみであると思っている人が多いですが、これはよくある勘違いです。

以下の図の例で言うと「今日の横浜の天気を教えて」と最初にプロンプトを入力し、AIからの回答に対して、追加で「明日は?」と入力しています。

もし、AIが直前のプロンプトしか受け入れないのであれば「明日は?」とだけ聞かれても明日の何なのか分からないはずですが、しっかりと明日の天気を回答しています。さらに、AI自身の過去の回答もプロンプトに含まれるので、AIとのやり取りを続ければ続けるほど、プロンプトは長くなっていきます。

ですから、1回のやり取りで全てを解決しようとせずに、やり取りの中で理想の回答を出力してもらうようにしましょう。

AIからの回答に対するプロンプト例は以下のようなものがあります。

プロンプト例

 他にも10個くらい候補を出してください。

 もっと良いものを考えて。

 別の視点から考えて。

 2個目の回答が良いから、それについてもっと深掘りして考えて。

AIと会話する感覚でプロンプトを書くようにしましょう。

良いプロンプト例

良いプロンプトの例を紹介します。AIと同じように、あなただって良い例があったほうがやりやすいはずです。

良いプロンプト例:

あなたはビジネスマナーに詳しい秘書です。取引先からの見積依頼に対する丁寧な返信メールを作成してください。敬語を正しく使い、迅速な対応への謝意も伝えてください。

良いプロンプト例:

あなたは私のアシスタントです。本日の業務内容と達成した成果をまとめた日報を書いてください。箇条書きで、具体的な数字や事例を含めてください。

良いプロンプト例:

あなたは数学の教師です。この連立方程式の解き方を分かりやすく教えてください。問題は「2x+3y=6とx-4y=2」です。ステップごとに説明してください。

良いプロンプト例:

あなたは料理研究家です。今晩、家族でヘルシーな夕食を作りたいです。必要な食材をリストアップしてください。予算は3000円以内でお願いします。

これらのプロンプトを送ると、AIはより詳細な情報を求めてくると思います。そのときに、AIが求める情報を箇条書きで雑でも良いので入力すれば、そのやり取りも含めて良いプロンプトが出来上がります。

私:あなたは私のアシスタントです。本日の業務内容と達成した成果をまとめた日報を書いてください。箇条書きで、具体的な数字や事例を含めてください。

AI:かしこまりました! 日報を作成するにあたって、いくつか質問をさせていただきます。

1.本日の主な業務内容はどのようなものでしたか?(例:ミーティング、プロジェクト進行、顧客対応など)

2.達成した成果の中で、特に強調したい成果や具体的な数値(例:完了したタスク数、対応した件数、売上金額など)はありますか?

3.日報に含めたいその他のエピソードや特記すべきポイントがあれば教えてください。上記の情報をいただければ、より詳細な日報を作成いたします。

私:YouTubeの動画撮って、サムネイル作って、本書いてた。本は10ページ書いた。

初心者が読んだときに分からない単語や手順がないかしっかりと確認している。

AI:ありがとうございます! 以下のように日報をまとめました。

日報

・業務内容

  YouTube動画の撮影・編集

  動画用サムネイルの作成

  書籍執筆

・成果

  書籍執筆:本日10ページ進行

  初心者が理解しやすいよう、難解な用語や分かりにくい手順がないかを重点的に確認……

ポイント:AIには「誰(役割)として・なぜ・何を・どう・参考は」を伝え、会話をするようにやり取りを重ねていく

あべむつき
AI副業YouTuber

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