「運転席がドロドロ」“車”の特殊清掃は意外と大変。ほぼ廃車になるのに、特殊清掃が必要なワケ

「運転席がドロドロ」“車”の特殊清掃は意外と大変。ほぼ廃車になるのに、特殊清掃が必要なワケ

「特殊清掃の仕事に従事していると、孤独死などの部屋の清掃だけでなく、変わった現場に遭遇することもあります」

車の特殊清掃
車の特殊清掃依頼がくることも<画像提供:ブルークリーン(以下同)>
都内を中心にさまざまな現場で特殊清掃を手がけるブルークリーン株式会社で働きながら、特殊清掃の実態を伝える登録者5万3000人以上のYouTubeチャンネル「特殊清掃チャンネル」を運営している鈴木亮太さんに、珍しい清掃現場について聞いた。

◆“車”の特殊清掃依頼は「車内で暮らしていたんじゃないかってぐらい荒れている」

特殊清掃
車内を消毒
「年に1から2回ほどある現場なのですが、“車の中で自殺された方”の特殊清掃ですね。事件性があるかどうかの確認でレッカーなどで警察署に車が保管されていて、車の持ち主の遺族からのご依頼で清掃作業に入りました。

警察から遺族の方へ、『このまま保管しておくことはできないので、いったん特殊清掃をした方がいい』との助言を受けての依頼だったと記憶しています。清掃に入る前に警察の方に説明をして、警察署の駐車場で作業をすることになりました。

車が発見された場所は直射日光の当たるところだったようで、扉を開けるとかなり強烈な臭いが……。10月ごろだったのですが、残暑が続いていて……。車の中って、めちゃくちゃ熱がこもるじゃないですか。もわっとした空気とともに激しい腐敗臭が漂ってきて、かなりツラかったですね」

どうやら練炭自殺で亡くなり死後時間が経過した車だったようだ。

「運転席がドロドロになっていて、どこから手をつければいいかって感じでした。布のシートに体液の染み込みがすごくて、一度シートを取り外さなければどうしようもできないといった車もありました。まれに、シートや自分の周辺をラップやビニール袋などで包んで、その上で亡くなってる遺体もあり、そういう現場の場合は臭い取りくらいで済むことはありました」

◆エアコン無しの狭いスペースで…

しかし、車での作業は狭く人が複数人入れないのでかなり苦戦をするという。

「スペースが狭すぎて扉を開けながら作業をしないと無理なケースが多いんですよ。電源も外に持ち運び用の蓄電池を置いて、そこから取るみたいな感じなのでドアを閉めることができない。なので、臭いがどうしても外に漏れてしまうんです。

作業工程としては、車の中のものを全部外に出して、不要品を捨てて、臭いと汚れを完璧に取る形です。車の特殊清掃って、“車内で暮らしていたんじゃないか?”ってくらい荒れてることが多いんです。布団があったり、服があったり、ゴミが山積みになっていたり。釣り道具や仕事で使うであろう資料もたくさんあることが多いです。そういうのを全て外に出して、分別して捨てます。その際も夏場の場合はエアコン無しで作業します」


配信元: 日刊SPA!

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