お母さん、誰と話していたの?〈年金月15万円〉亡き母のカード明細に記された「謎の毎月1万円」…LINEを開いた42歳長女が驚愕した「母の別の顔」

お母さん、誰と話していたの?〈年金月15万円〉亡き母のカード明細に記された「謎の毎月1万円」…LINEを開いた42歳長女が驚愕した「母の別の顔」

「1日コーヒー1杯分の関係」を続けていた母

最初は、「月1万円は高い」と感じていた若菜さん。年金15万円の生活の中で、その金額は決して小さくありません。

ただ、やり取りを見て、受け止め方が少し変わりました。

「毎日のように、取りとめのない話をしている様子が分かって……。もしかしたら、1日あたりにするとコーヒー一杯分くらいの値段で、誰かと話したかったのかな、と思ったんです」

1人で暮らす中で感じていた寂しさ。娘の将来を案じる気持ち。それを誰かに打ち明ける場所として、母はそのサービスを選んでいたのかもしれません。

「変な投資話や詐欺じゃなくて、本当によかった、という気持ちもありました」

謎が解けた時点で、若菜さんはそれ以上、トークを読むのをやめました。

「他人に話していた悩みですし、これ以上踏み込むのは違うと思ったんです」

5人に1人が故人のスマホロックを解除できない

結果的に、若菜さんのケースは大きなトラブルにはなりませんでした。金銭的な被害はなく、引き落としも止まり、内容も把握できたからです。

しかし、同じように済まないケースもあります。

LDT株式会社が葬儀・相続を経験した30代~60代の男女を対象に、「ご家族の『スマホ・デジタル遺品』と死後手続きに関する実態アンケート」を実施したところ、スマートフォンやデジタル情報をめぐり、遺族が対応に苦慮するケースが少なくないことが分かりました。

調査では、遺族の約5人に1人が、故人のスマホロックを解除できず、中身の確認を断念したと回答。また、ネット銀行やサブスクリプションサービスについて、存在が分からないまま引き落としが続いたケースも確認されています。

一方で、エンディングノートや紙のメモなど、アナログな形で情報が残されていた場合は、手続きが比較的スムーズに進んだという声も多く見られました。

若菜さんはこう振り返ります。

「母のスマホのサブスクリプションを見ても今回、母が相談していたサブスクは表示されませんでした。見つけたのは本当にたまたま。ただ、自分を振り返っても普段何のサービスを利用しているかを把握しているとは言えません。まだ若いとは言っても何が起こるかはわからないので、この機会に整理して家族とは共有しておこうと思います」と話しました。

[参考資料]

LDT株式会社「ご家族の『スマホ・デジタル遺品』と死後手続きに関する実態アンケート」

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