3.後悔しない!平屋リノベーションの進め方と4つの重要ポイント
理想の平屋暮らしを実現するためには、計画段階で押さえておくべき重要なポイントがいくつかあります。ここでは、後悔しないための4つのポイントを解説します。

3-1.リノベ向き物件の見極め方
中古平屋を購入してリノベーションする場合、どんな物件を選ぶかが成功の鍵を握ります。
希望の間取り変更が可能かどうかは、建物の構造によって決まります。特に日本の木造住宅に多い「木造軸組工法」は、柱や梁で建物を支えているため、壁を撤去しやすく間取りの自由度が高いのが特徴です。物件の内覧時には、構造の種類も確認しましょう。
前述の通り、古い家には目に見えない劣化や不具合が隠れている可能性があります。購入前に専門家によるホームインスペクションを実施し、雨漏りやシロアリ被害、基礎のひび割れ、建物の傾きなどがないか、徹底的にチェックしてもらいましょう。修繕にどれくらいの費用がかかるかを把握でき、安心して購入判断ができます。
理想の物件が見つかってからリフォーム会社を探し始めると、検討から工事の完了まで多くの時間がかかってしまいます。
そこで、物件探しと並行して、リノベーションの相談ができる会社も探しておきましょう。不動産会社と連携しているリフォーム会社や、物件探しから工事まで一貫してサポートしてくれる「ワンストップリノベーション」の会社に相談するのもおすすめです。
3-2.建て替えかリフォームかの判断基準
特に、今お住まいの家を減築するか、あるいは非常に古い中古物件を購入する際には、「リノベーションか、建て替えか」という選択に迷うこともあるでしょう。
判断の大きな分かれ目となるのは、基礎や柱、梁といった構造躯体の状態です。これらが著しく損傷している場合、大規模な補修が必要となり、リノベーション費用が建て替え費用を上回ってしまう可能性もあります。
費用面だけでなく、工期、法規制(現在の法律では同じ規模の家が建てられない「再建築不可物件」など)、税金面なども含めて、どちらが自分たちにとって最適な選択なのか、リフォーム会社などの専門家によく相談し、慎重に比較検討することが大切です。
3-3.住まいの価値を高める「性能向上」リノベーション
見た目だけでなく、住まいの基本的な性能を向上させることもリノベーションの重要な目的です。安心して長く快適に暮らすために、以下の3つの性能は必ずチェックしましょう。
地震大国である日本において、耐震性は命を守るための最重要項目です。特に旧耐震基準の建物は必ず耐震診断を行い、必要な補強工事を実施しましょう。自治体によっては、耐震診断や改修工事に補助金が出る場合もあります。
高い断熱性は、年間の光熱費を削減してくれるだけでなく、部屋ごとの温度差を少なくし、冬場のヒートショックのリスクを軽減します。壁・床・天井に断熱材を充填したり、窓を断熱性の高いペアガラスや二重サッシに交換したりする工事が効果的です。
すべての部屋が1階にある平屋は、2階建てに比べて侵入経路が多くなるため、防犯対策がより重要になります。防犯ガラスやシャッター、モニター付きインターホンの設置、センサーライトや防犯カメラの活用など、複数の対策を組み合わせることで、安心して暮らせる住まいを実現できます。
3-4.使える補助金・減税制度を賢く活用する
平屋リノベーションでは、国や自治体が実施している補助金や減税制度を利用できる場合があります。少しでもコストを抑えるために、これらの制度を積極的に活用しましょう。
補助金制度の例省エネ性能の高い断熱改修やエコ住宅設備の設置など、特定の要件を満たすリフォームに対して補助金が交付されます。
お住まいの市区町村が、空き家の活用、耐震改修、省エネ改修などを対象とした独自の補助金制度を設けている場合があります。必ず自治体のホームページなどで確認しましょう。
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減税制度耐震補強やバリアフリー化、省エネ性能向上、長期優良住宅化といった特定の要件を満たすリフォームを行った場合、所得税や固定資産税が控除される制度があります。
これらの制度は、申請期間や要件が複雑な場合も多いため、利用を検討する際は、制度に詳しいリフォーム会社に相談するのがおすすめです。
補助金や減税制度についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてお読みください。
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4.平屋リノベーションを安心して任せられるリフォーム会社と出会う方法
平屋リノベーションの成功は、信頼できる専門工事会社と出会えるかどうかにかかっています。しかし、数ある会社の中からどうやって選べば良いのでしょうか。
4-1.会社選びで失敗しないための3つのチェックポイント
会社選びで失敗しないために、少なくとも以下の3点は必ずチェックしましょう。
平屋の減築や古民家の再生には、特有の知識と技術が必要です。会社のホームページなどで施工事例を確認し、自分たちが検討しているようなリノベーションの実績が豊富かどうかを必ず確認しましょう。
こちらの要望をただ聞くだけでなく、プロの視点からより良いプランを提案してくれるか、メリットだけでなくデメリットもきちんと説明してくれるかなど、担当者の対応力は非常に重要です。何でも話しやすい、信頼できる担当者を見つけましょう。
「工事一式」といった大雑把な見積書を出す会社は要注意です。どのような工事に、どのような材料が使われ、それぞれにいくらかかるのか、項目ごとに詳細で分かりやすい見積書を提出してくれる会社を選びましょう。
4-2.費用と品質のバランスが良い「地元の工務店」も選択肢に
リフォーム会社というと、テレビCMで見るような大手ハウスメーカーを思い浮かべるかもしれませんが、地域に根差した地元の工務店も有力な選択肢です。
地元の工務店は、広告宣伝費などの経費が少ないため、同じ仕様でも費用を抑えられる傾向があります。また、細かな要望にも柔軟に対応してくれたり、その土地の気候風土を熟知した上で最適な提案をしてくれたりするのも魅力です。
ただし、会社によって技術力やデザイン力に差があるため、平屋リノベーションの実績は必ず確認することが重要です。
4-3.相見積もりでリフォーム会社を比較検討
最適な一社を見つけるために、必ず複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」を行いましょう。
複数の提案を比較することで、費用やプランの適正価格が分かり、それぞれの会社の強みや担当者との相性も見えてきます。手間はかかりますが、自分たちに最も合う会社を見極めるための、非常に重要なステップです。
とはいえ、自力で複数の優良リフォーム会社を探し出し、一社一社に連絡して見積もりを依頼するのは大変な労力がかかります。
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