リハビリのシーンを考察

──原作の最終回、桜木が晴子さんからの手紙を読んでいるところにリハビリを担当している女性がやってきますよね。あの女性の職種は何だと思いますか?
(単行本を見返しながら)この人は……病院の理学療法士(PT)だと思いました。白衣っぽい服を着ているし、花道はケガをしているからストレングス系トレーナーではないですよね。
試合のあとで病院に行って診断を受け、まず日常生活ができるようになるためのトレーニングをすることになったのかな。そこで理学療法士の指導のもとリハビリをすることになったんだと思います。
花道にとっては単純でつまらない作業だと思うんです。ほら、「耐えられる? 桜木くん」って言ってますよね。
──キツいトレーニングに耐えられるかではなく、単純作業に「耐えられる?」と聞いてるんですね、なるほどそういう解釈もできますね!
それか、オペをした可能性もありますよね。頚椎を痛めた影響で椎間孔(背骨から横に向かって伸びている神経の通り道)が小さくなって神経を圧迫してるから、そこをちょっと広げるオペをしたとか。もしくは頚椎のヘルニアを起こした可能性もあります。
漫画を読むと浜辺から歩いて帰っているので、病院から紹介された湘南のリハビリセンターにいるのかもしれませんね。またはここは高校の近くで、バスケ部だけじゃなくサッカー部やバレー部もケガをしたら訪れる鍼灸院の鍼灸師かもしれないですよね。そこでたまたま流川に遭遇する。
ところで、花道は全日本ジュニアには選ばれたのかな。
──原作第2話の表紙ではリーゼントでジャパンのユニフォームを着ている姿が描かれています。
そうなんですね! 仮に花道がジャパンの候補に選ばれていたとしたら、今でいうナショナルトレーニングセンター(トップアスリートの練習施設)の練習には参加できず、日本代表が抱えるトレーナーの元にいるという可能性もありますね。
彩子さんもメントレに来る、かも?
──少し話が逸れますが、桜木に選手生命の話をしたのはマネージャーの彩子さんなんですよね。高校バスケ部のマネージャーにしては知識が豊富だなと思うのですが、彼女はどんな人物だと思いますか?
彩子さんは将来理学療法士を目指しているからそういったケガの勉強もしていたんでしょうね。この時代はBリーグがないじゃないですか。マネージャーを仕事にするという発想がまだない時代なんです。
そうなると、理学療法士か鍼灸師の資格を取ってスポーツ界に関わっていきたいと考えているのかなと思います。
僕のところには心理学を学んでもっといいトレーナーになりたいという人も来るんです。だから彩子さんも僕のところにメントレしに来ると思いますよ、晴子さんは来ないだろうけど(笑)。

