これが令和か…兼業医師の特殊すぎる働き方を聞いてみた「医業一本ではリスクがある」

これが令和か…兼業医師の特殊すぎる働き方を聞いてみた「医業一本ではリスクがある」

今後、医師の働き方はどうなる?

──医業以外に挑戦したことは、キャリアにどう影響しましたか?

医師は若いうちから「先生」と呼ばれ、閉鎖的な環境で働くことも多い職業です。外の社会に触れることで、自分の視野が広がったと感じています。

──今後、医師の働き方はどうなっていくと思いますか?

自由診療、保険診療どちらにも課題があります。自由診療は、医療以外の産業からビジネス色の強い法人が多く参入し、し烈な価格競争と顧客獲得に追われています。かつて単価40〜50万くらいだったのが、数万にまで下がってきている事業所も数多く存在します。ですが、運営費は高騰しています。そのため、複数の施術を提案せざるを得なくなり、高い営業力が求められるようになりました。

一方、保険診療は「診療報酬に縛られる」という構造的な問題をつねに抱えています。働き方改革により、多くの医師を雇う必要が出て、結果的に人件費が上がってしまいました。また、インフレにより物価や光熱費、家賃が上がり支出は増えているのに、少子高齢化などを背景に保険点数が上がらないので収益は上がりません。その結果、赤字経営の病院が増えており、この流れは今後も加速すると思います。

こうしたなか、減収分をカバーするために医療現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)やAIの活用で効率化を図るしかありません。そうして空いた時間で、新たなスキルや収入源を確保する医師が増えていくのではないでしょうか。

すべての医師が副業をすべきだとは思いません。ただ、「医師でも、こういう考え方や選択をする人がいる」という一例として知ってもらえるよう、個人として情報発信を続けていきたいです。

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