
“会社員なら利用可能な制度”をフル活用した場合、実は4,000万円以上も得をすることができます。そのためには「選択」の積み重ねが特に重要。一つの選択が原因で4,000万円をもらいそびれるかもしれません。まずは「お金の選択」とはどのような事柄の決定を指すのかみていきましょう。本記事は、松本千賀子氏の著書『会社員が知らないともらいそびれる4,000万円の話』(ロギカ書房)より、会社員としてお金を増やす考え方について解説します。
4,000万円の差をつくるのは「選択」の積み重ね
お金の「選択」といっても???ですよね。例えば、人生初めての自分の銀行「口座」をどの金融機関で作るのか? この、どの金融機関で作るかでも差が出ます。引き出し・振込にかかる手数料、預金にかかる金利など、金融機関によって異なります。どの金融機関をメイン口座にするか。それを考えて選ぶだけでも、金融に関する「選択」が始まっています。
では、その「選択」によって4,000万円もの差が生まれるとしたら、あなたはどうしますか?
老後のためにお金を貯めるというテーマで、次の条件で考えてみましょう。普通に銀行口座を利用して貯めるか、会社にある年金制度を利用するかで、大きく異なります。
22歳で就職し、お給料から毎月5,000円ずつ積み立て、さらに5年ごとに、5,000円増やしていきます。次の積み立て先で65歳になったときはどうなっているでしょうか。
■A:銀行
毎年その金利に20.315%の源泉所得税がかかります。金利が1%の場合、元金は同じですので12,375,000円、65歳のときは14,012,110円。金利が3%の場合でも、65歳のときは19,789,978円となります。
■B:企業型確定拠出年金制度
合計額が12,375,000円、金利7.7%で運用すると65歳になるとその残高は57,160,942円となります。
このように、会社員が利用できる制度を「選択」することで、後々の結果が大きく変わるのです。
人生の中では就職、結婚、子育て、親の介護など、ライフステージ毎に選択をする必要があり、それにより、その後の人生が大きく変わります。どの選択をするか、それを判断するためにも、情報をきちんと押さえておく必要があります。
企業型確定拠出年金を導入している会社を「選択」
会社の「企業型確定拠出年金」制度には、次のような形態があります。
●給与上乗せ制度
●選択制
●給与上乗せと選択制のセットタイプ
●マッチング
これら4つのタイプのどれを選択するかは会社が決めます。どのタイプの企業型確定拠出年金を会社が「選択」するかによって、従業員のお金は大きく影響を受けることになります。
「企業型確定拠出年金」とは会社の退職年金制度の1つです。会社員のメリットの1つに「退職金制度」があることは既に説明しました。退職金制度には様々な種類がありますので、ご自分の会社の退職金制度はどうようなものか確認してください。
会社に退職金制度がない方は、自分で退職金制度を準備する方法を解説します。将来自分がもらえるであろう会社の退職金制度を知らないという会社員がいますが、それは自分の給与を知らないのと一緒です。自分の入っている生命保険がいくら出るのかを知らないのと変わりません。あなたの大切な資産なので、しっかり調べてください。
また、就職、転職で会社を選ぶ基準の1つとして「退職金制度」を確認してください。迷ったときは「ハイブリッド年金」(企業型確定拠出年金の選択制)を採用している会社を「選択」すべきです。この選択により、あなたの人生で獲得するお金は大きく差がつきます。
そう、それが4,000万円の差になるのです。
松本 千賀子
ファイナンシャルプランナー
特定社会保険労務士
白島社勞士事務所
