“マイレージ改悪”が客離れを招いた「いきなり!ステーキ」の今。すき焼きに海鮮など、「脱ステーキ」を模索するも道半ば

“マイレージ改悪”が客離れを招いた「いきなり!ステーキ」の今。すき焼きに海鮮など、「脱ステーキ」を模索するも道半ば

◆都心でも着実に増殖…ステーキチェーンの勢力図に変化

「いきなり!ステーキ」は2025年11月に価格改定を実施、主力の「ワイルドステーキ」150グラムは1430円から1580円になりました。度重なる値上げにより、相対的なコストパフォーマンスも低下しました。

「ワイルドステーキ」150グラムに、ライス・サラダ・スープの「いきなりセット」をつけると、トータルで2000円を超えてしまいます。

 一方で沖縄発祥の「やっぱりステーキ」は、主力商品の「やっぱりステーキ」150グラムが1900円で、ライス・サラダ・スープがつく上におかわりが自由。

「やっぱりステーキ」は2020年に東京に初進出し、翌年には東京で3店舗目となる「やっぱりステーキ芝大門店」をオープンするなど、関東圏で着実に出店を重ねてきました。2022年に京都、2024年に兵庫に1号店を出店し、関西圏の店舗ネットワークも強化しています。「いきなり!ステーキ」が力を失う中で、ステーキファンの受け皿となっている可能性があります。

◆マイレージ改悪で常連が逃げた?

 ステーキに強みを持つ競合「ブロンコビリー」も「あさくま」もサラダバーがあります。「いきなり!ステーキ」のサービス力はどうしても見劣りしてしまうのです。

 そして何より、「いきなり!ステーキ」はリピーターを逃してしまった影響が最も大きいのではないでしょうか。

 2020年12月に1500万もの会員を抱えていた「肉マイレージ」の制度を改正。ランクアップクーポンなどの特典を終了しました。これが多くのファンの失望を買います。2023年にランクアップシステムを復活させるものの、劇的な復活を遂げるまでには至りませんでした。

 オーダーカット制度を導入していた「いきなり!ステーキ」は、注文の難易度が高いこともあってリピーターが売上を支えています。ファンを取り逃がすと、中期的な客数減に苦しめられるのです。

 飲食店がコロナ禍から回復しつつあった2022年でも、既存店の客数は3.3%減少。2023年も2.5%というわずかな増加に留まりました。

「いきなり!ステーキ」は2024年4月にオーダーカットを廃止。オペレーション改善を図るとともに、オーダーの難易度を下げて集客の間口を広げました。


配信元: 日刊SPA!

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