富裕層ほど求める「異なる層との接点」
気づけば、毎日同じ人と話していませんか?
多くの人が似たような生活水準や働き方の環境に身を置き、職場で接する相手も上司・部下・取引先といった限られた枠組みに収まりがちです。
もちろん、その環境の中で誠実に働き、信頼を得て着実に実績を積み重ねることは大切です。ただ、その世界だけにとどまっていては、得られる情報や価値観も似通ってしまう。時に勇気を持って人間関係の枠を超えることが、新しいチャンスや視点を手に入れるきっかけになります。
実際、富裕層ほど「異なる層との接点」があります。仕事を通じて知り合った異業種の人との会話や、普段なら出会わない世代・文化背景の人との交流が、見えない資産──つまり、信用や知識、人脈の広がりにつながっていくからです。枠を超えた人間関係の中にこそ、自分を成長させるきっかけや、未来を切り開く思いがけないヒントが隠されているのです。
「同じ枠の中」にとどまり続けている限り、得られる経験や情報、そして収入にも、ある程度の天井が見えてくるのも事実です。
同じ枠にとどまることが必ずしも悪いということではありません。ただし、「今の環境の延長線上に、どれくらいの未来が待っているか」──そこに気づいた瞬間、見えてくる世界が変わっていくのです。同じ環境に長くいると、差別化された視点や付加価値を生み出すことが難しくなります。今の環境に成長の限界を感じたり、次のステージに進みたいなら、まずは「付き合う人」を意識的に変える必要があります。
一番のおすすめは学び直しと転職です。学びの場に出てみる。転職して新たな業界に触れる。こうした越境学習が、関わる人も世界の広がりも、情報の質も自然と変えてくれます。そして、思考の深さを育ててくれるのです。仕事で視座を高め、視野を広げることの重要性
また、もしあなたが、金融・資産運用や不動産、教育、ウェルネス業界、コンサルタント、営業など、多様な業界の人と仕事ができる環境にあるなら、チャンスです。違う分野の人や専門家たちと「仕事を通じて」つながることが、結果として世界の広がりにつながっていきます。
私はたまたま10年に一度学校に戻り、学び直しをしながらも、基本的には、外の人と無理につながるというよりも、仕事で成果を出しながら世界を広げてきました。
目の前の仕事を通じて信頼を築き、次のフィールドへ進んでいく。その繰り返しの中で、自然と異なる業界や立場の方々と出会う機会も増えていったのです。多くの異なる業種の経営者、弁護士や会計士、社会保険労務士、司法書士など周辺業務の専門家と接することができる税理士という仕事も大きかったと思います。
プライベートで仲良くなったとしても、その人の仕事ぶりまでは見えません。しかし、金銭や社会的責任も伴う仕事を通じて一緒にプロジェクトを進めたり、何かを共に創りあげたりすると、相手の考え方や価値観の深い部分まで見えてきます。
また、もし、経営者、自営業者のトップ層、会社に属しながらも経営者的な視点で仕事を生み出せる人と関われる機会があるなら、迷わず飛び込むべきです。
これらの人は、仕事をただ処理するのではなく、「何を生み出すべきか」「どう仕組み化できるか」という視点を持っています。話している内容は同じように見えても、背景にある情報のスケールや視座がまったく異なります。
誰と関わるか、どんな環境に身を置くか。
そこには、目には見えにくいけれど確実に「思考の深さ」と「行動の質」を変える力があります。
人間関係が変わり、自分の中に新しい視点が加わると、ニュースが出る前にその兆しを仕事の中で感じ取れることがあります。たとえば、市場の変化や規制の動き、新しいビジネスモデルの登場などを、日々の取引や人との会話から自然に察知できるのです。
つまり「ニュースを読む」だけでなく、「ニュースになる前の流れを読む」ことができる。この違いが、情報の質を分けます。関わる人や置かれる環境が変われば、同じニュースを見ても「ただの一般情報」ではなく、「自分の判断や行動を後押しするヒント」として生きた情報に変わるのです。
