お金は十分あったのに。若いときにもっと使っておけばよかった…ハワイ旅行で「世界一の星空ツアー」を断念した60代夫婦、老後に吐露した後悔【FPが解説】

お金は十分あったのに。若いときにもっと使っておけばよかった…ハワイ旅行で「世界一の星空ツアー」を断念した60代夫婦、老後に吐露した後悔【FPが解説】

「子どものため」「老後のため」将来を見据えて貯蓄に励んでいる人は多いでしょう。しかし、将来のことだけを考えてマネープランを組むと、かえって望まない結果を招くケースも。磯山裕樹氏の著書『夫婦貯金 年150万円の法則』(青春出版社)より、人生を幸せにするお金の使い方について解説します。

60代夫婦がハワイ旅行で「世界一きれいな星空」を断念したワケ

そもそも、なぜ私が家計の幸適化(※)が大切だと感じたのか。

※家族が本当にやりたいことに支出を集中させること

それは、私の旅行会社のときの実体験によります。60代夫婦のハワイ旅行に同行をしているとき、「今使うお金」と「将来使うお金」を明確化することの大切さを実感しました。

ハワイには、世界一星空がきれいとも言われているマウナケアという山があります。しかし、ご主人は持病があったため、標高が高い星空ツアーに参加できませんでした。そのときの夫婦の言葉が今でも印象に残っています。

「ハワイの星空を見たかったな。若いときに来たらよかった。今は、お金はあるができないことも多いな~」とおっしゃっていました。

いろいろお話ししていると、「若いときの収入で、旅行に行くお金は十分にあったが、とにかく教育費と老後の貯蓄のことばかり考えて、なかなかお金を使うことができなかった。子どもたちが独立して夫婦2人の生活になったら、旅行に行こうと思っていた。しかし、今は持病があり、若い頃のようには旅行を楽しめない。今のお金を若いときにもっと使っておけばよかった」と後悔されていました。

人生の体験には賞味期限がある

私の両親は、私が本気でやりたいことをいつも全力で応援してくれました。そんな両親にとても感謝しています。香川大学に入学後、バドミントンの全国大会に出場する目標を叶えるために立命館大学に入り直し、5年間大学に通わせてもらいました。週末、海や山にキャンプに行ったこと、一緒に習い事やスポーツを練習したこと、今でも鮮明に覚えています。

両親は私に23歳までしかできない貴重な経験をもたらしてくれました。今の生活に、23歳までの経験が非常に活きています。なので、私も子どもにはお金を残すのではなく、若いときしかできない経験をさせてあげたいと思い、今本気でやりたい習い事や家族旅行にお金を使っています。

子どもが社会人になった後、結婚資金や住宅資金を援助するつもりはありません。自分の死後、子どもにお金を残すつもりもありません。

人生の体験には賞味期限があり、若いときにしかできないことがあります。将来ばかりではなく、今と将来のお金のバランスを考えてみましょう。

出典:『夫婦貯金年150万円の法則』(青春出版社)より抜粋 [図表]今と将来に使うお金のバランス 出典:『夫婦貯金 年150万円の法則』(青春出版社)より抜粋

将来のためにお金を貯めることが必ずしもいいことではありません。貯めたお金を何に使うかを意識的に決めて、お金を幸せに変えることが大切です。お金は使うことで価値が生まれます。

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