Profile
矢内啓太さん
株式会社Grate Inc 代表取締役 下川町出身(2012年札幌からUターン)
地域で80年以上続く、住民に愛されるパン屋「矢内菓子舗」の家系に産まれ、下川町で生まれ育った矢内啓太さん。楽しそうに働く親族の姿を見て製菓の道を志し、札幌で進学・就職しますが2012年に地元へ帰ってきました。そして数年「矢内菓子舗」で働いたあと、惣菜・弁当を提供するお店「ケータのケータリング」を開業。誰に対してもフラットな矢内さんを地元出身の町民はもちろん移住してきた人も「啓太さん」と親しみを込めて呼びます。啓太さんとの会話は、自分の気持ちに素直であることの大切さを思い出させてくれました。ちょっとうらやましい気持ちもあった
父と一緒に働くのは小さい頃からの夢でした。だから札幌の製菓学校を卒業して下川に戻ってくるのは自然な流れだったというか。戻ってきたばかりの頃は、馴染みのあるお店がなくなったり景色が変わったり人口も減っていたから、下川のために何かできたらとは、なんとなく思っていました。でも同時に、自分の知らない人たちが町外から移住して来ているのも知って「こんな田舎に移住するなんて、なんでだろう?」と純粋に興味が湧きましたね。自分は地元だから下川が好きだったけど、移住してくる人たちは何に惹かれたんだろう、と。


いろんな人と話をするうちに、自分の知っているイメージと違う感じで盛り上がっているのかもしれないと思うようになりました。いわゆる新しい建物やお店ができるというよりは、やりたいことを実現するために集まって来ているというか。今まで知り合いや幼馴染だけで完結していた世界だった下川が変わっていくのが、Uターンした当初は不思議だったけど、おもしろいなとも思いました。
僕自身も、パン屋を手伝いながら「下川のために」という想いが募って、何かできることがないか考えるようになりました。そんな中で町内で開催された勉強会で地域内循環の話を聞く機会があったんです。当時、町内のスーパーがなくなって地域の仕出しやお惣菜が買えなくなっていたんですが、その勉強会では町外にお金が流れている現状を知ることができました。後に、2019年の冬に行政が実施した買い物調査では、弁当・惣菜類の需要の50%近くが町外で賄われていると分かって「下川で弁当屋をやったら地域のためになるかもしれない、チャレンジするなら今だな」と感じて。移住してくる人たちが、何かをやりたいって思って来てくれているのを見て、羨ましさを感じていた部分もあります。2019年には事業計画を作り始めて、2020年6月に弁当とお惣菜屋「ケータのケータリング」を開業しました。
>>>全文はコチラ<<<
