◆路上で土下座し、「金を貸してほしい」と懇願
そんな誘いに一切乗らず、きっぱり断ろうとする近藤さんに、引き下がるBさん。そこで取った行動は、かつての親友の見る影もない情けないものだった。「ギャンブル云々以前に、どう考えても違法カジノ店じゃないですか。明らかな犯罪だからやめなよとBを諭したのですが、全くこちらの声は届かなくて。
しばらく押し問答を続けていたのですが、ついに路上で土下座をしながら金を貸してほしいと訴えてきたんです……。その惨めったらしい姿に呆れ果て、Bを放置したまま帰っちゃいました」
以後、今度は近藤さんがBさんの連絡をすべて無視するようになった。しかし、かつての親友であり、ただちに情がすっかりなくなるわけではない。
◆人生を立て直させたい。あくまで遠巻きに
このまま放って、違法カジノで完全に首が回らなくなってしまうより、警察やBさんの両親に報告し、会社をクビになってでも保護されるほうが予後が良いのだろうかと、悩んでいるそうだ。「僕に土下座してまでお金を借りようとしたわけで、それってもう完全なるギャンブル依存症患者ですよね。とはいえ、実際にBが違法カジノ店に入店したところを見たわけではないし、その店の名前やフロアまではわからない。だから警察に通報しようにも決め手に欠くし、そもそもあの日以降どうしているかもわからないしで、どうすべきなのかと悩んでいます。
大切な幼馴染みでしたから、ギャンブルから足を洗えたらいいな、人生を立て直せたらいいなとは思いますが、あくまで遠巻きにであって、もう金輪際関わりたくはないですし。連絡先をすべてブロックしただけでなく、家に万が一押しかけられても嫌だからと引っ越しまでしたほどですからね……(苦笑)」
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適法に、“娯楽”として楽しめる範囲で切り上げられてこそ、大人の嗜みたりえるのがギャンブルだ。
依存してしまっては、お金も、社会的立場も、人間関係もすべて失ってしまうのが怖いところ。いや、ともすると命すら失いかねないものであろう。くれぐれも、掛けすぎにはご注意を!
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

