◆オーディションを20回くらい落ちても「自分の手に自信がある」

オーディションは20回くらい落ちているけど、「こういう人も役者を目指してるんだ」って知ってもらえるだけで、何かが変わるかもしれないと思って挑戦しています。いつか「この人に演じてもらいたい」って声をかけてもらえる日が来たら嬉しいですね。
あとはSNSでも発信を続けていきたいです。SNSで色んな人から応援されることで、隠すのをやめて、向き合えるようになっていったので。
——発信することに不安はありませんでしたか?
めちゃくちゃありました。実際にアンチコメントもきましたし。「気持ち悪い」「フィルターかけたら?」「今から手がうつりますので見たくない人は見ないでくださいとクッションかけたら」と言われたこともあります。
でも、不思議と傷つかなかったんです。もう、自分の手は変わらないし、これでずっと生きてきたし。 「そう思う人もいるんだな」って受け止められるようになってました。
——その強さは、どこから来ていると思いますか?
自分の手に自信があることです。この手で色んなことを乗り越えてきた自信があるので、他人から何か言われる筋合いはないです。
それに、いざ発信してみたら、思ったより優しい人も多かったんです。中学生の頃の友達から「見たよ!」と連絡をもらって、再会して「ずっと触ってみたかったんだよね」と握手したり(笑)
私はずっと、悩んじゃダメだと思ってました。悩んでると、自分がダメな人間に思えてくるから。でも、悩むって悪いことじゃないんです。悩んだからこそ、見えてくるものもあるし、たどり着く場所もある。だから、これからも自分に向き合って、「悩んでも大丈夫だよ」って他人に伝えていきたいですね。
<取材・文/綾部まと>
【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

