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桜蔭学園→現役医大生の23歳が振り返る“女子御三家”での恋愛事情。「外の世界に興味があった」気質は、現在も変わらず

桜蔭学園→現役医大生の23歳が振り返る“女子御三家”での恋愛事情。「外の世界に興味があった」気質は、現在も変わらず

◆「医学以外の分野」を学んでみたかったから…

にょみ
医療と社会をつなぐ存在を目指す
――医大生でありながら、社会と積極的にかかわろうとする姿勢をすごく感じます。医学部という空間はどんな場所ですか。

にょみ:自身が通う大学が単科大学だからということもあるとは思いますが、学生の全員が医学のみについて考えている、非常に同質性の高い空間だと思います。もちろん、専門性の高い職業ですから、プロフェッショナルを養成する場所として当然のことです。

 ただ、欲をいえば、医学以外の分野を学べる授業がもっとあってもいいと思います。少なくとも私は、学びたかったなと感じます。将来医師になる人は、社会で生きるさまざまな人たちとわたり合う必要があるのに、世の中のことを深く知らずに卒業していくのはもったいない気がしてしまうんですよね。もっと多くの学問を学生時代に学べたら、医学の発展にも寄与するのではないかと個人的には考えているんです。

――にょみさんの今後の展望を教えてください。

にょみ:いま、せっかく医学を学ばせてもらっているので、医師免許を取得して、医療と社会の接合面となるようなスタートアップができたらいいなと思っています。医師は医学のプロフェッショナルですが、同時に社会の重要な構成員でもあるので、そうした人々の力をより社会に還元できるような仕組みを考えたいです。

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 誤解を恐れずに言えば、にょみさんに若手起業家のキラキラした雰囲気はない。問いの答えの前提にあるのは、常に「どう社会的な存在であるか」だ。見た目や経歴の華やかさと裏腹に、泥臭く愚直で、律儀さを感じさせる応答をする。

 外の世界をみようと背伸びし、世界を広げた中高生時代。日本に比肩する女子校がないといわれる桜蔭学園では、劣等生のポジションに甘んじた。だがその迂回がにょみさんの好奇心を育て、ひとりの女子医大生、ひいてはビジネスパーソンとして、大輪の花を咲かせようとしている。

<取材・文/黒島暁生>

【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
配信元: 日刊SPA!

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