実家300坪の現実
母親の死後、誰も住まなくなった実家は、広すぎる敷地がそのまま負担となってのしかかってきました。
・建物は老朽化し、リフォームや建て替えには多額の費用がかかる
・空き家になったことで防犯上も心配
・草木はすぐに伸び、近隣から苦情が寄せられる
・空き家なのに固定資産税は多額
300坪という広さは一見恵まれているように見えますが、実際には「管理できない空地」になってしまったのです。
貸宅地の悩ましい管理
もう一つの悩みが貸宅地でした。
祖父の代から、祖母、父親の順に、借地人に貸してきた土地は、毎月の地代収入がある一方で、トラブルの種でもありました。
・地代の集金が手間 いまだに集金に行かないと払わない借地人
・借地人から「高い」と不満が寄せられる
・契約書が古く、更新条件が曖昧
・時には支払い遅延も発生
永田さんはサラリーマンとして仕事をしながら、こうした地主業務を一人で担うことに不安を覚えました。妻も手伝ってはくれますが、子育てに手いっぱいの妻に負担を掛けたくないという思いがあります。
「土地があるのはありがたいが、このままでいいのだろうか?」
そう考えて、永田さんは夫婦で相談に来られたのです。
