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母さん、ひどいじゃないか!実家300坪と借入金3,100万円を丸ごと相続した40代会社員男性…〈令和の地主〉が直面した現実【相続の専門家が解説】

母さん、ひどいじゃないか!実家300坪と借入金3,100万円を丸ごと相続した40代会社員男性…〈令和の地主〉が直面した現実【相続の専門家が解説】

借入金という重荷

さらに相続財産には、父親の代から続く借入金3,100万円が残っていました。過去の相続税支払いのために借り入れたもので、利息を払い続けなければなりません。

「土地はあるのにお金がない」――典型的な地主相続の悩みです。永田さんも一度は母親に対して「ひどいじゃないか!」と憤ったものの、「何とか借入を整理して、安心して生活できるようにしたい」と願っていました。

提案した解決策

私のほうで、永田さんの課題を整理し、次のようなプランを提示しました。

(1)貸宅地は売却して現金化

貸宅地は地主の自由度がなく、収益性も低下傾向にあります。売却することで借入金を返済し、資産のスリム化を図ります。借地人との交渉も含めて整理する方が、将来の安心につながります。

(2)実家300坪は賃貸併用住宅に建て替え

老朽化した実家は取り壊し、永田さんが住む自宅部分と、賃貸用の住戸を組み合わせた「賃貸併用住宅」を建築します。


これにより、

・永田さん自身の住まいを確保でき、家賃の支払いから解放される

・家賃収入が得られるので、固定資産税の支払いにも不安がなくなる

・将来も収益資産として子世代につなげられる
といった効果が期待できます。

(3)借入返済で家計を安定化

貸宅地売却で得た資金を借入金返済に充て、利息負担を軽減します。そのうえで、賃貸併用住宅からの家賃収入を活かして、生活と将来資金を安定化させます。

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