◆敷金礼金ゼロ、家賃6万円の家に引っ越す
質屋にバッグを売って、引っ越し費用を捻出し、いよいよ家探しです。8月に夜行バスで東京に来て、それから2か月が経った頃でした。
家はすぐに見つかりました。雑司ヶ谷霊園の目の前にある外階段のボロボロのアパートに「3日後に入居できるよ」と案内され、即決しました。敷金礼金ゼロで、家賃は1か月6万円です。
引っ越しは、当時私が実の弟のように親しくおもっていた韓国人の友人が手伝ってくれました。彼にはその後もたくさん助けてもらいました。元配偶者との話し合いや諸々の手続きなどで疲れ切っていたあの頃、彼の存在そのものが救いだったように思います。「持つべきものは友」とはまさにこのことです。
また、生活の中に「男性」の存在があることで安心できることはたくさんあります。彼には感謝してもしきれません。
◆幸せな離婚のために必要なこと
夜行バスで家を飛び出した筆者ですが、コロナ騒ぎが収束したタイミングで銀座に在籍が決まり、現在はこうしてフリーランスのライターをしながら、なんとかおまんまにありつけています。外階段のボロアパートからは引っ越しました。
3食昼寝付きの優雅な無職生活が恋しくないわけではありません。それでも、自分で稼いだお金で生活できるのは嬉しいものです。結婚していた頃の生活よりも、今の生活の方がずっと好きです。
この原稿を書きながら、数年前に、大阪・アメ村の三ツ寺会館にあるバーで、その場に居合わせたお嬢さんと「結婚ってなんだろね~」みたいな話になり、その際に私と同じくバツありシングルの彼女が「おとぎ話って結婚の後のことを全然教えてくれないよね」と言っていたことを、ふと思い出しました。
たしかに、おとぎ話は王子と結ばれたプリンセスたちのその後を教えてくれません。
とあるお姫様は時給1,200円のパート勤務をしながら扶養範囲内で働く窮屈さに悩んでいるかもしれないし、あるお姫様は子育てに全く参加しない夫に腹を立てているかもしれない。不満のない妻はきっと存在しないんじゃないでしょうか。
その「不満」が、別れを覚悟させるほど決定的なものになってしまったとき、女はもう後戻りできません。
後戻りできない女性たちのために、最後に「幸せな離婚」のために必要なことをお話したいと思います。
◆幸せな離婚は「お金」さえあれば叶う
「幸せな離婚」のために必要なのは、ガッツでも根性でもあるのですが、まず第一には「お金」です。私は結婚=アガリと考え、入籍と同時に仕事を辞めてしまいました。また、夫に頼りきって全く貯金をしていなかったのもよくありませんでした。そのため、いらぬ苦労をしました。
家ナシ、職ナシ、貯金ナシ状態で新しい生活基盤を築くのはなかなか大変なことです。
なので、皆さんには
・仕事は続けて
・貯金をして
これだけは口酸っぱく言わせていただきたいです。
そして、離婚にはものすごく体力が必要です。だって、家を探して、引っ越して、同時に元配偶者との話し合いを進め、諸々の手続きを行うなど、これらの超めんどくさいあれこれをたった1人でこなさなくっちゃいけないのですから。
愛する人のもとを去らなくてはいけないというだけでもすごく辛いのに、そんな大ダメージを受けている状態で、このような大仕事をしなくっちゃいけないんですよ。
だから
・健康第一で
これも口酸っぱく言わせていただきたいです。
中年プリンセスより、振込用紙の山から愛をこめて。
◆若い頃の贅沢が身を助けてくれることもある
今回は、離婚後のサバイバル生活のこと、そして「幸せな離婚」のために必要なことをお話させていただきました。
引っ越し費用を捻出するために売ってしまったシャネルのマトラッセには、ATMで1度に引き出せる金額の上限が「50万円」までであったことを知らず困り果て、同行してくれた女友だちにその場で30万円借りて何とか購入した、というひとつの思い出があります。手放したくなかったな〜。
これを質屋に売った後は現金を持ち歩くことになりますよね。それが怖かったので韓国人の友人(徴兵済み)についてきてもらいました。
でもカバンって便利ですよね。カバンとして身に着けることもできて、現金化もできます。女の子たちはカバンを買いましょう。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

