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万博人気のクウェート館でスタッフにカスハラ、警備員負傷事故も 大混雑で入場列を巡るトラブルたびたび

現地を訪れると「並ばせてくれない」と嘆く声が

記者は9月18日にもクウェート館前を訪れたが、その際、入場列にはラミネートされた注意文が貼られていた。書かれていた内容は、次のようなものだ。

「スタッフ等に身体接触をしたり、繰り返し声掛けをして付きまとうという事案も報告されています。これらの行為は禁止行為に該当し、更には刑罰法令にも抵触するおそれがありますので絶対にやめてください」

その日は、入場列は締め切られており、警備員が拡声器を使って「立ち止まらないでください。万博協会から禁止されています。移動してください」と呼び掛けていた。ただ、このときは約20人が待機していた。

また、クウェート館の向かいにある当日予約の端末が入る建物の入場列では、スタッフが「大人なので、せめてルールを守ってください」との声が響いていた。

クウェート館の近くで列を待っていた人に話を聞いた。

大阪府池田市の50代パート女性は、クウェート館の混雑を見て「通路が狭い」と話し、こう嘆いていた。

「整理券を配ってくれたらいいのに。並びたいのに並ぶことさえ許してくれない」

通期パスを購入し、17回目の万博という大阪府枚方市の50代会社員女性は「海外パビリオンはあと7つで制覇できるが、クウェート館には入ることができていない。仕事終わりの18時頃に来ても、本日分が終了していて、『最難関』のパビリオンだと思う」。そして、取材中に入場列が開放されると、女性は駆け足で並び列に駆け込み、入場列に並べたことを喜んでいた。

9月の来場者トラブルは8月を上回る可能性

万博会場とその周辺を警備している大阪府警の会場警察隊に話を聞くと、8月末時点で、会場警察隊の事件・事故の取り扱い件数は約1640件(うち事件は約490件)だった。

来場者と万博スタッフ、来場者同士のトラブルに関して見ると、8月末時点で約210件起きている。4月で約10件、5月、6月で各約40件、7月で約50件、8月で約70件と入場者数の増加ともにトラブルも比例して増加傾向だ。

9月の数字についても「集計はまだだが、このままのペースだと8月の数字を上回る」という。怪我を負った人もいるが、いずれも軽傷とのことだ。また、暴行や傷害の疑いで被害の申告のあった件数(会場警察隊取り扱い)は、8月末時点で約20件あった。

トラブルの内容としては、列に並んでいる場面などで「体が当たった」「足を踏まれた」「傘が当たった」といったものが多いという。

万博で発生した主な犯罪としては、入場口のセキュリティーチェックで刃物などの危険物を所持していたことによる銃刀法違反容疑や軽犯罪法違反容疑、万引きなどの窃盗容疑があったという。

会場警察隊の堀本和貴副隊長は、「来場される方々の楽しい思い出として残る万博になるよう、お互いを思いやった行動をお願いしたい」と呼び掛けた。

配信元: J-CASTニュース

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