第百三十七話 立春の花絵「水仙」

第百三十七話 立春の花絵「水仙」

花毎の花ことば・水仙「内なる光」

水仙の一般的な花ことば「自己愛」や「うぬぼれ」は、水面に映る姿を見つめるという神話の一場面だけを切り取った解釈とも言えます。

しかし、水仙が咲くのは、春の光の中ではなく、寒さの底にある時季です。
厳しい環境の中で静かに花をひらくその姿は、外に向かうまなざしとは異なる強さを湛えています。

それは、他者から与えられる評価ではなく、自分の内側に確かにあるものを見失わない──自己を飾る花ではなく、自分の内面に光を灯す花。
そんな水仙にこの花ことばを贈ります。

花毎でご紹介している水仙のお話
・二十四節気の花絵 第二十三話 小寒「水仙」
・二十四節気の花あしらい 第四十四話 小寒の花あしらい「水仙」
・花月暦 第八十六話 「一月 小寒 大寒」

文・第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子

水上多摩江

イラストレーター。
東京イラストレーターズソサエティ会員。書籍や雑誌の装画を多数手掛ける。主な装画作品:江國香織著「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」集英社、角田光代著「八日目の蝉」中央公論新社、群ようこ「猫と昼寝」角川春樹事務所、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」角川書店など

「銅版画で愉しむ 二十四節気の花ことば 英訳付き」

『二十四節気の花絵』が書籍になりました。
これまでの連載の中から、二十四節気にまつわるお話と、それぞれの節気に合わせて選りすぐった3つの花絵を収録。合計72の花絵と花ことばを、一冊にまとめました。
おやすみ前のひとときなど、心を癒したい時間にぴったりな、大人のための絵本です。英語訳も付いておりますので、海外の方へのギフトにもおすすめです。
WEB連載とはひと味違う、書籍ならではの魅力を、ぜひご堪能ください。
第一園芸の店舗、オンラインショップ、Amazonなどのオンライン書店にてお求めいただけます。

配信元: 花毎

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