◆複雑なシルエットを試着して購入する流れに
しかし、オフラインの需要もすっかり元通り。今ではコンパクトなサイズや立体的なパンツ(バレルレッグ)など複雑なシルエットを試着して購入する流れが出てきています。とりわけ顕著なのがアウターで、ビッグサイズから激変。驚くほど丈が短くコンパクトなショート丈のブルゾンなどが台頭。今年の春は特にそれらが多い。
しかし、それにタイトフィットのパンツを合わせるのではなく、ワイドを合わせるスタイルが多いので「ビッグシルエット終焉」というより正しくは「ビッグシルエット“一辺倒”の終焉」と言えるのです。
◆③ハイブランド/ラグジュアリーブランド

「貧すれば鈍す」と言いますが、最近のラグジュアリーはそれまであったアート性や革新性に欠ける部分があるのは、僕だけでなく欧州のファッションメディアのいくつかも取り上げているところ。
あまり世間では知られていませんが、ディレクターには売上に対する責任が課せられることが多い。
グッチやディオールなど今季からガラリとディレクターが交代しており話題をさらっていますが、「新しい潮流を作る」といったアート的な命題よりも、「売上獲得」といったビジネス的な命題の方が彼らの心配するところ。顧客よりも株主を意識するあまり昨今のラグジュアリーは精細を欠く内容が多いのです。

