
空気が乾燥する寒い季節は住宅火災が起こりやすい時期。原因はたばこやコンセント、ストーブのほか、リチウムイオン電池が関連しているケースも。火災を防ぎ、命を守るための対策法をご紹介します。
多発する住宅火災に注意
まずは住宅火災の現況を見てみましょう。
増加する住宅火災
総務省消防庁の「令和7年版 消防白書」によると、住宅火災の死者数は令和3年以降増加しており、令和6年中の住宅火災による死者数(放火自殺者等を除く)は1,030人です。そのうち65歳以上の高齢者は779人で、全体の75.6%を占めています。また、死に至った経緯別に見ると、「逃げ遅れ」が最多で465人です。
原因で多いのは「たばこ」「電気器具」「ストーブ」
令和6年中の住宅火災の発火源別死者数(放火自殺者等を除く)では、「たばこ」が最も多く、次いで「電気器具」「ストーブ」となっています。
【住宅火災の発火源別死者数(放火自殺者等を除く)】
1位 たばこ
2位 電気器具
3位 ストーブ
4位 コンロ
5位 マッチ・ライター
「電気器具」はコンセントやプラグに溜まったほこりやたこ足配線などが原因で出火し、近くに置かれた布製品などに移って燃え広がることで発生しています。
また、火災は空気が乾燥しているときに起こりやすく、風が強いと燃え広がる可能性が高まります。空気が乾燥する冬から春にかけての時期や、ストーブを使う寒い時期は火災の発生頻度が高い傾向にあり、特に注意が必要です。
住宅火災を防ぐための対策
住宅火災を防ぐためにできることをまとめました。

● 寝たばこをしない
● コンセントを掃除する
● 使っていないプラグを抜く
● ストーブのまわりにものを置かない
● コンロを使うときはそばを離れない
● 安全装置がついたストーブやコンロを使う
● マッチやライターは子どもの手が届くところに置かない
● ペットがキッチンや暖房器具に近づかないようゲートなどを設置する
● カーテン、じゅうたん、寝具類、エプロンなどを防炎品にする
● 住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
● 消火器を設置し、使い方を確認しておく
火災を引き起こさないための対策として、子どもやペットの思わぬ行動にも注意しましょう。万が一火災が発生したときの備えも欠かせません。火災の拡大を防ぐためにカーテンなどを防炎品にする、逃げ遅れを防ぐために住宅用火災警報器の点検・交換をする、火災が小さいうちに消火するための消火器を設置するなどの対策をしましょう。

