◆立憲を落とせば、組織が瓦解しかねない
一方の中道の、旧立憲陣営は、各選挙区に5千票強と言われる共産党の票はなくなる。しかし、公明党の票が入り、上回る。単純計算で、前回の選挙で2~4万票差の選挙区なら、逆転が可能だ。しかし、旧立憲の陣営は「本当に票を入れてくれるのか」と疑心暗鬼のようだ。支持率も今のところ、上がっていない。また討論会での、野田共同代表の失言も痛々しい。こんな有様だから、結局のところ、中道は議席を減らすのではとの見方もある。
一方で、旧公明党と支持母体の創価学会の士気は高い。少なくとも上層部は。
中道の比例上位には公明党。28人。現有の24人から上乗せ確実である。仮に中道が大敗しても、「公明党としては微増だから勝ち」と外野は言う。
だが彼らの組織益を考えてみよ。ここで立憲を落とせば、組織が瓦解しかねない。必死になる理由があるのだ。
◆ネトウヨと創価学会、いずれが勝利するか
過去に本誌連載で何度も指摘してきたが、創価学会・公明党は日本最強の圧力団体である。自分の選挙を必死に戦うのは当たり前。他人の選挙をサボるどころか真剣に戦う、手伝い戦こそが彼らの本領だ。少なくとも私が得ている情報では、幹部の意思は中堅には徹底されている。あとは、末端の会員(党員)が、どれほど動くかだ。
SNSでは、「中道の支持率は合併前の立憲と公明の支持率の合計より低い」「創価学会の若い人は、野田佳彦や立憲になど投票しない」などと揶揄する動画が拡散されている。
また自民党筋からも、「今までの関係がある」「彼らも本当は連立に戻ってきたいはずだ」などの声が聞こえてくる。
油断しない方が良いと思うが。今回の選挙、高市首相の支持率と公明党の組織力の戦いだ。ネトウヨと創価学会、いずれが勝利するか。

