
今年のバレンタインは、少し意外な「黒ビール」を使ったチョコレートケーキはいかがですか? イギリスやアイルランドで親しまれているこのケーキは、真っ黒な生地にクリームチーズをのせ、まるで「ギネスビール」のような見た目が特徴です。じつは驚くほどの砂糖を使っているのに、ビールの苦味とコクが効いて甘すぎず、不思議なほど軽い口当たりに仕上がります。甘いものが苦手な方にもおすすめできる、見た目も味も「大人の」とっておきレシピをイギリス菓子研究家でパティシエのTomoさんに教えていただきます。
イギリスのカフェで人気の黒いケーキとは
ギネスケーキ? ギネスってあの黒いビールの?
そうです。あの有名なギネスビール入りのケーキというものが、イギリスにはあるのです。厳密にいえば、アイルランド発祥のお菓子なのですが、イギリスのカフェなどでもよくメニューにある、人気のケーキです。

ビール入りのお菓子があったり、ズッキーニ入りのお菓子があったり、イギリスのお菓子って日本人の感覚からすると大丈夫なの?? という不思議な組み合わせのお菓子がありますよね。想像できない味。
でも大丈夫です。全然ビールの味はしませんよ! 言われなければ気が付かない、ちょっとほろ苦いチョコレートケーキです。

ただ、じつはこのケーキ、びっくりする量のお砂糖が入っています。普段からお菓子作りをしている私も、え? 本当に? 間違ってないよね?? と何度も確認してしまうくらいの量。
それでも甘さを感じず、少しほろ苦いくらい。そして、見た目も真っ黒! ギネスの黒、ギネスの苦味。ココアの苦味。今までにない、コクなんです。
表面にたっぷりとクリームチーズのフロスティングを乗せて、甘さと苦味のハーモニー! これは美味しくないわけはありません。

砂糖の量は見なかったことにしておきましょう。正直、甘いものが苦手な方にもおすすめできるケーキです。
クリームチーズのフロスティングをビールの泡に見立てて作るのがポイントですよ! だんだんとケーキ自体がギネスビールに見えてくるから不思議です。
アイルランドのギネスビールとお祭り

アイルランドといえば、1759年創業の国民的黒ビール「ギネス(Guinness)」。アイルランドで最も飲まれているパブに欠かせない飲料です。
あのクリーミーな泡は本当に美しいと思います。もちろん日本でも人気があり、スーパーなどでも気軽にギネスが購入できますよね。
そして、アイルランドといえば、もう1つ、3月17日に祝われるアイルランドの祝日「セントパトリックデー(St. Patrick’s Day)」。最近では日本でも「セントパトリックデー」が少しずつ盛り上がってきている気がします。

聖パトリックがアイルランドにキリスト教を伝えた日とされ、それを讃えてお祝いする日。みんなアイルランドを象徴する緑色を身につけ、お祝いやパレードに出かけます。
三つ葉のクローバー、シャムロックは聖パトリックが三位一体を人々に説く時に使ったとされていて、シンボルになっています。
パブでは緑色のビールが提供されたりしているらしいですが、美味しいのでしょうか? 美味しいほうが絶対いい派の私は、こういう時、挑戦しないタイプなのです。
