ファンクラブに入るよりも熱い!? 元外銀トレーダーママが実践する「推し活×投資」のリアル

ファンクラブに入るよりも熱い!? 元外銀トレーダーママが実践する「推し活×投資」のリアル

「株式投資」をしている人は、常に株価の上下が気になるものです。保有資産に影響を及ぼすことなのでもちろん重要ですが、利益だけを考えていると投資がうまくいかないこともあるでしょう。だからこそ、投資の神様ウォーレン・バフェットも説くように、好きなものに投資することが大切です。本記事では、池澤摩耶氏の著書『元外資系投資銀行トレーダーママが伝授 子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育』から、「株式投資」と「推し活」の共通点である、好きなことへの投資の重要性について解説します。

全力で“推し活”…シンプルに“好き”に投資する

筆者は、韓国の大手芸能事務所「JYPエンターテインメント」を、企業ごとまるっと“箱推し”しています。

でも、ただのファンで終わらないのが、投資家というもうひとつの顔。

筆者は、JYPの株主にもなっていて、まさに「推し活×投資」をリアルに実践中。もちろん、株主になったからといって優待チケットが届くわけでも、握手会に優先参加できるわけでもありません(笑)。

でもね、それでもいいんです。だって、好きだから応援したいし、たとえ株価が下がったって「最近ちょっと勢い落ちてるかも……」って納得できる。むしろ、“推し”の状況をリアルに体感できるという意味では、ファンクラブよりも“熱い”のかもしれません。

推しに課金する感覚で、株を買う。それが「推し活×投資」のおもしろさ!

「好き」から始まる投資が、いちばん納得できます。ちゃんと知って、応援したくなって、「この会社の株を持っていたい」と思ったら買う。それが、投資の神様ウォーレン・バフェットがずっと大切にしてきたシンプルなルール。

“Never invest in a business you cannot understand.”

――理解できないビジネスには絶対に投資してはいけない

“Buy into a company because you want to own it, not because you want

the stock to go up.”

――株価が上がるからではなく、その会社が欲しいと思うなら株を買いなさい

これって、実は“推し活”している人には、すごくしっくりくる考え方じゃないですか? 「好きだから、もっと知りたくなる」。この感覚、まさにオタクの真骨頂! しかも、ファンは常にアンテナを張って“推し”の最新情報をチェックしてるから、結果的にめちゃくちゃ情報通になる。

だから、下手したらプロの投資家よりも、リアルな肌感覚で“推し企業”の価値を見抜ける力が育っていくんです。

とはいえ、「推し活」には、終わりがくることもあります。あるときから、目移りして、違う「推し」ができる。そうなると薄情なもので、今まで買い集めた「推し」グッズをフリマサイトで売ったりして、それがけっこういい金額になれば、新しい「推し」にそのお金を投資する――。なんてことは、「推し活」のあるあるです。

「推し活」と「株式投資」の意外な共通点

「推し」の人気がなくなれば、値段を下げないと売れないなんてこともありますが、それもまた、「株には値動きがあり、損をすることもある」といった学びになります。「推し活」をしていると、自然とそうした「投資」につながるエッセンスをリアルに吸収することができるのです。

そう考えてみると、親世代も納得しやすくなります。

推しの熱が最高潮の間は、グッズ、ライブ、課金に惜しみなく“投資”。

ところが熱が冷めた瞬間、ファンは保有グッズをフリマサイトなどで現金化し、その資金を次の推しへつぎ込み、乗り換えます。

これ、まさに 「保有資産を売却→現金に戻して→別銘柄へ再投資」という投資における所有銘柄の入れ替えと同じ構造。

  • 人気があるうちに売れば、グッズは高く売れる(=利益が出る)
  • 人気が落ちると、値段を下げないと売れない(=損切りになるかも)
  • 売って得たお金で、次の“期待の推し”に応援資金をまわす(=再投資!)

こんなふうに、“推し活”を通じて子どもたちは自然と、「モノの価値は人気で変わる」「いつ買って、いつ売るかで結果が違う」という経済と投資の基礎をリアルに学べる。

【好きになる → 応援する → 成長を見守る → 手放すかどうか考える】

この流れは、株式投資の考え方とほぼ一緒。

“熱量”をエンジンに、需要・供給・価格形成・資本移動といった経済の仕組みを、机上ではなく“推しのリアルマーケット”で体験してみましょう。

池澤 摩耶

元外銀トレーダー

あなたにおすすめ