◆急増する「安すぎる青果店」
![物価高なのに[異様に安い店]を直撃![激安]の裏側](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/2/1770449566571_quh6milswvo.jpg?maxwidth=800)
その正体を探るべく、記者は現地へ向かった。東京スカイツリーを間近に仰ぐ、墨田区向島。下町情緒あふれるこの街の国道沿いに、噂の「やすマート」はある。
住所を頼りにたどり着いた古びたビルの1階。そこに見えたのはなぜか理髪店の看板。破れたビニールのひさしを尻目に戸惑いながら中を覗くと、店内にはところ狭しと野菜が積まれていた。
◆地域相場の半額!DIY感満載の店内
「昨日の“泥ネギ”おいしかった?」と先客の初老女性に話しかけるのは、ネパール人店主、サンジェイ氏(31歳)。客が途切れたタイミングで聞けば、昨秋オープンしたばかりだという。10年前、学生として来日し、コンビニや工場勤めを経てこの店を始めた。店内に陳列棚はなく、野菜は段ボール箱やカゴに入ったまま。値札は段ボールの切れ端に手書きされており、時折、誤字があるのもご愛嬌だ。そしてなにより目を引くのは価格の安さ。この日は大根99円、ニンジン2本で100円。キャベツは163円と、駅前のスーパーの半値ほどだった。
記者が驚いていると「こないだ店の前の棚をぜんぶ小松菜にして10円で売ってたヨ、300パックすぐ売れちゃった!」とサンジェイ氏は子供のようにニコニコ笑う。この地域では当たり前なのか、取材中、野菜でいっぱいのカゴを抱えた日本人の買い物客が何度も通り過ぎていった。

