◆ギャラ未払い被害も…

「そういうことが何度もあって裁判もやりました。けど、結構な弁護士費用をかけて裁判に勝って口座を差し押さえたのに、全然お金が入ってなかった。立派な会社だと思っていたら全然違うこともあったから、今は割と信用できる方としかお仕事をしないようにしていますね」
◆自分らしく生きていくことの大切さ
9月16日発売の著書『ヒロシのネガティブ大全』は、新ネタの数々をはじめ、仕事やプライベー トにまつわるさまざまなエピソード、そこから得た教訓なども収められている。ネガティブゆえに綺麗事ではない本音が綴られており、一般の方でも共感しやすい。一応、ネタ本という扱いにはなっているが、ヒロシさんは「『どんな本ですか?』と聞かれても上手く説明できない」と話す。
芸能界の栄枯盛衰を身をもって経験しながらも、自らのスタイルを崩さず、時代の変化に応じて新たな道を切り開いてきたヒロシ氏。華やかな成功の裏側には、屈辱や挫折、そして誰にも言えない苦悩があった。しかし、そのすべてを受け止めてきたからこそ、いま再び自分らしい生き方を貫くことができているのかもしれない。
【ヒロシ】
芸人。1972年、熊本県生まれ。04~05年、「ヒロシです……」で始まる自虐ネタで大ブレイク。その後、低迷期を経てYouTubeで配信したソロキャンプ動画を機に再起を果たす。現在は個人事務所ヒロシ・コーポレーションの代表のほか、自身のキャンプブランド『NO.164』のプロデュース、さらにロックバンド『スパイダーリリー』のベーシストなど多方面で活動。今回の『ヒロシのネガティブ大全』(自由国民社刊)のほか、多数の著書がある。
取材・文/高島昌俊
撮影/根本麻由美
【高島昌俊】
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

