「そんなの絶対に嫌よ!」最近アザ・擦り傷が増えた“年金月14万円”84歳一人暮らしの母が、娘の提案した〈見守りカメラ〉に激怒。ネット未通の実家に立ちはだかる“通信費の落とし穴”に娘も絶句【FPが解説】

「そんなの絶対に嫌よ!」最近アザ・擦り傷が増えた“年金月14万円”84歳一人暮らしの母が、娘の提案した〈見守りカメラ〉に激怒。ネット未通の実家に立ちはだかる“通信費の落とし穴”に娘も絶句【FPが解説】

見守りカメラは“万能”ではない

「見守りカメラをつければ安心」という考え方には、実は落とし穴があります。“見守り”がきちんと機能するためには、次の条件が揃っている必要があるのです。

・本人の納得感

・整った生活環境(通信環境・住まい)

・費用を継続して支払える財力

・異変に気づいたあとの行動プラン

どれか1つでも欠けていれば、見守りは形だけになってしまいます。特に地方では、「Wi-Fiがない」「高齢の親がスマホを使わない」「新しいことを嫌がる」という壁に、ほぼ必ずといっていいほど直面します。

見守りで重要なのは「技術」より「関係性」

介護が必要になるタイミングは、ある日突然訪れるものではありません。日々の小さな変化の積み重ねが、やがて大きなリスクになります。だからこそ、「まだ大丈夫か」「嫌がるからやめておこう」と先送りすることは最適解とはいえません。したがって、

・どう見守るか

・どこまで家族が手を出すか

・どこから外部の支援を頼るか

といったポイントを、元気なうちに話し合っておくことが重要です。

見守りカメラは、あくまで手段のひとつ。本当に必要なのは、カメラを設置する前に、親の気持ちや生活の実情をきちんと理解すること。カメラを付けるかどうかは対話の延長にあるのだと、母の反応を目の当たりにして、ひろ子さんは改めて気づきました。

森 逸行

ファイナンシャルトレーナーFP事務所

代表

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