今週のテーマは「初デートでは掴み損ねたのに…二度目のデートで男に対して女が靡いた理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:「初デートは微妙だったけど…」マッチング後、2回目で女が落ちた32歳男の言動とは
正直、初デートでは、優太とこのまま終わりになると思っていた。でも二度目のデートで、彼に対する印象が大きく変わることになった。
だから二度目のデートの帰り道。まだ帰りたくなくて、思わずこんなことを口走っている自分がいた。
「優太くん、今日は帰りますよね?またすぐに…会いたいな」
自分でも、驚いた。こんなことを言うキャラじゃない。でも優太のことを、それほどいいと思ったのだ。
「もちろん!」
そう食い気味に言ってくれた優太。その後、私たちは次のデートで交際することになった。
優太との出会いは、マッチングアプリだった。正直に言うと、私はものすごい数の「いいね」をもらっていた。
その中でどうして優太に会い、そして彼に決めたのか?
それは、優太の二度目のデートまでの流れと体勢が完璧だったからかもしれない。
マッチングアプリで優太と出会った時、私は信じられないくらい、たくさんの「いいね」をもらっていたので、全員をちゃんとチェックできていなかった。
だから、「いいね」以外に丁寧なメッセージを残してくれていたり、何かしらのアクションをしてくれたりした人と自然にやりとりが始まることが多かった。
優太もそのパターンで、メッセージも送ってくれていたので、私は優太のプロフィールに辿り着くことができた。
去年までイギリスに駐在していた、32歳の商社マン。爽やかな笑顔と、美味しそうな食事と、ゴルフの写真が並んでいる。写真やプロフィールからでも、相手のことは大体わかる。
「彼、素敵そうだな」と思い、私は優太のメッセージに返信をした。
― 綾乃:返事が遅くなってしまってごめんなさい!イギリスに住まれていたんですか?
― 優太:そうなんです。昨年帰国したばかりです。
みんな、マッチしてメッセージのやり取りをすると、すぐに会いたがる。なかには、私が返信すらしていない1通目の段階で、「会いましょう」と言ってくる人もいる。
そんな人は、もちろんお断りだ。
ただ優太が「会いませんか?」と言って来たのは、マッチして、やり取りが始まってから、1ヶ月も経った後だったのだ。
― 優太:良ければ、実際に会いませんか?お茶とかランチとか軽くでどうでしょうか。
しかも夜ご飯とかではなく、昼間のお誘い。
― この人、やる気あるのかな?
そんなことが頭をよぎったが、このガツガツしていない感じが好印象でもあった。
待ち合わせ場所のカフェへ行くと、優太は既に席についており、スマホを覗き込んでいた。しかし私の気配に気がつくと、とても素敵な笑顔を向けてくれた。
「初めまして、優太です」
「綾乃です。優太さん、ようやくお会いできましたね」
すると少し恥ずかしそうに、でも決してお世辞ではない感じで、自然に褒めてくれる優太。
「よく言われると思いますが…。綾乃さん、実物も可愛いですね」
「そんなそんな。嬉しいです。ありがとうございます」
そして初デートが始まったのだけれども、驚くほど自然に会話が弾んだ。
「綾乃さんは、音大卒なんですか?すごいですね」
「全然ですよ。ただピアノが好きだっただけで…プロになる夢は、諦めちゃいましたが」
「一度でも、プロを目指そうとしたことだけでもすごいです!僕、楽器はまったくダメで」
「学生時代は、何かされていたんですか?」
「僕はずっとサッカーをしていました。それこそ、一応ユースには所属していたのですが、大学進学と同時に諦めました」
「え〜!それもすごいじゃないですか。私は逆に、運動がまったくダメで…」
優太の経歴や職業はすごいはずなのに、何にも自慢をしてこない。それ以上に私の話を一生懸命聞いてくれて、そこからさらに話を広げようとしてくれている。
爽やかだし、優しい優太に対して、私は素直に「この人、素敵だな」と思った。
それは優太も同じように思ってくれたのか、解散間際、こんなことを言ってくれた。
「綾乃さんって、素敵ですよね」
「ありがとうございます。優太さんもです」
「いえいえ。またお会いできますか?」
「はい、もちろんです」
― 早く会いたいな。
そう思った。
しかし、ここからまた私は悶々とすることになる。「お会いできますか?」と聞いてきてくれたのに、二回目の約束をしないまま解散した私たち。
結局、初デートから何となくのやり取りは続いていたのに、まったく誘いが来ない。ガツガツしてないところは、とても魅力的だし、私から誘えばいいけれど、二度目くらいまでは相手から誘って欲しいのが女心というもの。
― 何かダメだった?
そう思っていた。すると二週間後、彼がようやく連絡をくれて、二度目のデートが実現する。
この穏やかなペースも、逆に良かったのかもしれない。
他の男性だったらグイグイ来るのに、優太はどこかのんびりしていて、こちらのペースを尊重してくれるようにも思えたから。
そして二度目のデートで、「素敵な人だ」と確信することになる。
しかも二度目のデートを実行する前から、「この人、いい人だな」と思うことがあった。
実は優太から誘われた日。私は19時から別件が入っており、事前に「19時から22時過ぎくらいまで予定がある」と伝えていた。
すると優太は、早めの時間を指定してきたのだ。
下心がある男性だったら、遅い時間…22時以降を指定してくるはず。それなのに、早めに解散になってしまう17時を提案してきた優太。しかも2軒目の場所が恵比寿だと伝えると、場所を代官山にしてくれた。
「お久しぶりです」
「綾乃さん、お腹は空いていますか?軽く食べてもいいですし、飲んでもいいですし…もちろん、お茶だけでも!」
そして実際に会っても、やっぱり爽やかな優太。
「お茶じゃなくて、飲みたい気分なので一杯飲んでもいいですか?」
「もちろんです。じゃあ僕はビールにしようかな」
二人で乾杯をし、今日も穏やかな空気が流れていく。
「綾乃さんって、意外に強いんですね」
「ふふ。そうなんです。でも週末の、こういう少し早めの時間から飲むのって最高ですよね」
「わかります!背徳感があるというか、何というか…幸せな時間ですよね」
楽しい時間はあっという間で、お互いにもう一杯ずつ頼み、話しているうちに、気がつけば次の約束の時間が迫ってきてしまった。
「綾乃さん、お時間大丈夫ですか?」
「あ、本当だ…そろそろ行かないと」
実は、この後別で食事会に誘われていた。
でも今は優太がいるので、行く気のモチベーションはかなり低い。なので、思わず本音が漏れてしまう。
「はぁ…。もう少し、こっちにいたいな」
「聞いても良いなら、この後は何の用事なんですか?」
「実は、行きたくない会食が入っていて」
「そうなんですね。会食って、楽しい時は良いですけど、気が乗らないものもありますよね」
「なんで『行けます』って言っちゃたんだろう」
自分が蒔いた種のはずなのに、気が重い。優太は、そんな私のワガママに対してでさえ、寛容で優しかった。
「会食の場所って、この辺りでしたよね?」
「はい、恵比寿です」
彼が次の私の予定を考慮して、この場所を選んでくれたことは気がついている。なんて優しくて、気が利くのだろうか。
そう思っていると、優太はふっと微笑んだ。
「じゃあ、会食が終わってまだ飲み足りなかったら連絡ください。僕もこの後友人と合流しようかなと思っているので、もし良ければそっちに来てもらって、また飲みましょう」
「え、いいんですか?」
「もちろんです。同期の男三人で飲んでいると思うので」
「ありがとうございます」
とりあえず一旦解散し、食事会へと向かった私。でも先ほどの優太とのデートが楽しかったので、気持ちは完全にそっちに持って行かれている。
そして終わってすぐに、私は優太に連絡をしてみた。
― 綾乃:今終わりました!もしまだ飲んでいらっしゃるなら、合流してもいいですか?
結局その後優太と、彼の同僚の所へ合流し、とても楽しい夜となった。しかもその帰り道も、私を送り届けて帰ろうとしている。
― この人、本当に下心がないんだな。
そう悟った。
下心しかない男性は、すぐにわかる。でも優太の場合、逆に慎重すぎるくらいに下心をすぐに見せてこない。それは大切に思ってもらえている証だと思う。
何より、相手が私のことを遊びではなく、ちゃんとこの先のことも真剣に考えてくれていることが行動で伝わってくる。
「優太くん、今日は帰りますよね?またすぐに…会いたいな」
だから、私の方から次は行くことにした。
マッチングアプリのデートの成功の秘訣は、絶対にガツガツしないことだと思う。ゆとりを持って、お互いを尊重していれば、進む関係はちゃんと進むから。
▶【Q】はこちら:「初デートは微妙だったけど…」マッチング後、2回目で女が落ちた32歳男の言動とは
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
▶NEXT:2月14日 土曜更新予定
バレンタインデーの正解とは?

