レンタカー1日1150円、4つ星ホテル1泊3000円…沖縄・京都の人気観光地の裏で起きている“異常な値下げ競争”

レンタカー1日1150円、4つ星ホテル1泊3000円…沖縄・京都の人気観光地の裏で起きている“異常な値下げ競争”

◆減った観光客をめぐる空室の値下げ合戦

物価高なのに[異様に安い店]を直撃![激安]の裏側
台湾有事をめぐる、いわゆる“高市発言”により日本への渡航を控える中国人は少なくない。この一件が値下げの一端を担っている
観光業界における激安競争の波は、古都・京都にも及び始めた。今や4つ星ホテルが1泊3000円台まで下がり始めたのだ。京都在住で10年近くホテルの価格設定に携わってきたフロリアン氏は「京都のホテル全体で価格調整が行われるのは珍しい。繁忙期でも20~40%の値下げが見られました」と、その異様さに驚きを隠せない。

「海外団体旅行客に依存していた高価格帯の大型ホテルが、中国を含む一部の団体旅行客の相次ぐキャンセルによって稼働率が急落。埋め合わせのために行われた30~50%超の急激な値下げが、今回の競争の引き金になりました」

◆行きすぎた値下げ競争が起こると…

だが、今回の現象を、“大型ホテルvs小規模ホテル”と、規模だけに着目すると、本質を見誤る可能性がある。

「1泊5000円前後が相場のレジャーやビジネス向けの中規模ホテル、それよりも廉価な3000円台で泊まれるアパートメントや長期滞在型のホテルなど、それぞれに抱える客層は異なり、本来は競合しません。ですが、そうしたお客さんが、“ほぼ同じ価格なら”と、フルサービスの大型ホテルに移ってしまったことで価格競争が京都全体に及んだ形です。さらに冬の京都はもともと閑散期。ダブルパンチの煽りを受けて、収益性を犠牲にしながら稼働率を維持するホテルも見られます」

某ホテル関係者もこの現状に悲鳴を上げる。

「オンライン旅行代理店に10~20%前後の手数料を持っていかれるし、価格を戻せば客が離れる恐怖がある。清掃人員の削減や備品の値下げ要求などで、何とか耐えています」

健全な調整なら歓迎すべきだが、行きすぎた値下げ競争は、業界全体の価値そのものを削りかねない。

物価高なのに[異様に安い店]を直撃![激安]の裏側
JR京都駅を中心とする、利便性が高く、観光の拠点となるエリアでも、大人2人が3000円程度で宿泊できる
【ライター&プランナー 植村祐介氏】
自動車専門誌出身。カーライフ系、ニュース系記事のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案なども手がける
物価高なのに[異様に安い店]を直撃![激安]の裏側
ライター&プランナー 植村祐介氏
【ホテル価格専門家 フロリアン氏】
ホテルマーケティング事業を運営するKyoflow合同会社代表。約10年間ホテルの価格設定に関わってきた知見を動画でも配信中
物価高なのに[異様に安い店]を直撃![激安]の裏側
ホテル価格専門家 フロリアン氏
※週刊SPA!2月10日号より

取材・文/週刊SPA!編集部

―[物価高なのに[異様に安い店]を直撃![激安]の裏側]―

配信元: 日刊SPA!

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