◆主婦二人組が降車して空気が一変

「運転手さんが主婦たちを降車させてくれたおかげで、車内の雰囲気も一気に変わりました。
20代と思われる若い男女2人が、倒れた女性のもとに駆け寄って、『無理しないでくださいね。楽な姿勢になりましょう』と声掛けをし、カバンから未開封の水やタオルを取り出して倒れた女性を介抱し始めました」
岡田さんによると、この男女は対応に手慣れた様子だったことから看護学生のようだったという。
そしてバスが停車してからおよそ20分後、無事に救急隊が到着し、女性は病院へ搬送された。バスは再び動き始め、車内は安堵と一体感に包まれた。
◆毅然とした態度が求められる時代
公共交通機関を利用するなかで、誰しもが予期せぬ状況に遭遇する可能性はある。そういった場で周囲の迷惑を鑑みない乗客が現れた場合、今回のエピソードの運転手のように、毅然とした態度が求められるのかもしれない。(取材・文=瑠璃光丸凪/A4studio)
【瑠璃光丸凪】
編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。興味のあるジャンルは、アングラ・音楽・ファッションなどサブカルチャー全般と、ジェンダー問題、政治経済問題について。趣味はレコード集め。

